「子供が生まれたから、学資保険に入らなくちゃ」
そう考える人は未だに多いようです。でも、「子供が生まれた=学資保険に入る」という考えは少々危険です。なぜなら、学資保険に加入しなくても教育資金を貯めることはできますし、学資保険を利用しない方がお金が貯められるという人もいるからなんです。
学資保険を利用しなくても教育資金は準備できる
学資保険というのは、あくまでも教育資金を貯める方法の1つであって、学資保険を使わなければ教育資金が貯められないというものではありません。
普通に銀行に預金をしていても、十分な教育資金を貯めることはできますし、実際に学資保険を利用していない人だってたくさんいます。「学資保険の方が返戻率がいい」とも言われますが、そうとも限りません。
たしかに普通預金の利率と比べれば学資保険の方が有利ではありますが、利率の高い定期預金等を利用していれば普通に預貯金で教育資金を貯める方がお得な場合もあるのです。
問題は
- こまめに移し替えができるか
- お金を使い込んでしまうことがないか
という2点です。
学資保険よりも有利な利率でお金を貯めるには、一つの口座に貯めっぱなしにするのではなく、こまめに金利情報をチェックして、より高い金利のところへ移し替える必要もあります。こまめに移し替えができないという人は、学資保険の方がお得になります。
また、学資保険と違って、預貯金の場合はいつでも引き出すことができるので、お金にゆとりが無いときには「少しだけ……」とお金を引き出してしまうこともあります。ずるずると少しずつお金を引き出していくうちに、予定通りに教育資金が貯まらずに子供の進路にも影響を与えてしまうことになるかもしれないのです。
試しに学資保険を使わずに貯金してみる、というのはおすすめですが、自分に合っていないと思う場合はすぐに学資保険にしてしまうのがいいと思いますよ。