日本では、世界に例が無いほどの高齢化が進んでいます。超高齢社会に突入した日本で今問題になっているのが、介護です。年齢を重ねるごとに体は弱ってきて、介護が必要になる人は増えてきます。そして、介護には人手が必要なだけでなく、お金もかかるのです。
介護を家族だけでするのは難しい
介護は、昔からあった問題です。でも、昔と今では家族の形態が変わってきていますよね。昔は、一世帯あたりの人数も多かったので、家族で分担して介護にあたることもできました。しかし、現在は一世帯あたりの人数も少なく、介護にあたれる人がいないという家庭も少なくありません。
多いのは「老老介護」と呼ばれるもので、80~90歳の親の介護を60~70歳の子供が担う、というような状況もあります。でも、老老介護の場合は介護をする側も体力的に厳しいですから、外部のサービスを頼らざるを得ません。
また、若い世代が介護をする場合は、仕事の問題もあります。今は夫婦のうち過半数が共働きだと言われていますが、仕事をしながらの介護は相当大変ですし、夫婦のうちどちらかが(多くの場合は妻が)仕事をやめて介護をすることになりますが、そうすると収入が減ってしまいます。
仕事を続けながら介護をするには、外部サービスを頼らないといけないという状況があるんです。