生命保険の死亡保障の考え方まとめ

生命保険というのは、いろいろな保障をしてくれます。

死亡したとき、入院したとき、手術をしたとき、通院したとき、がんになったとき、生活習慣病になったとき、など……。

その中で、最も基本となる保障は、死亡保障です。もともと、生命保険というのは、死亡時に、遺族にお金を支払うのが目的で作られました。

葬儀代や遺族の今後の生活資金を準備するものです。

生命保険自体は昔からありますが、現代においても、葬儀代と遺族の今後の生活資金を準備する、という基本的な意味合いは変わっていません。

生命保険というのはいろんな保障がついているために分かりにくくなっていますが、生命保険を考える時には保障の内容ごとに考えて、検討していく必要があります。

死亡保障の考え方

さて、死亡保障というのは、どうやって考えたら良いのでしょうか?

それは、自分が死んでしまった時に、誰に、いくら残せば良いのか、ということです。

これを「必要保障額」と呼んでいます。

たとえば、サラリーマンの男性と、専業主婦の妻、小学生の子どもの3人家族がいたとします。夫が亡くなってしまった場合、妻は今後どのように生活していけば良いのでしょうか?

まずは、サラリーマンなら厚生年金があります。遺族年金である程度の金額がもらえます。また、サラリーマンの場合は死亡退職金や弔慰金も支払われるでしょう。

それから、専業主婦だった妻が働く、ということもできます。

一方、これからの妻と子どもの生活費、住居費、教育費など、たくさんの支出が予定されています。

この、年金などの収入と、生活費などの支出を比べてみて、収入が足りなさそうであれば、その不足分の金額が、必要保障額です。

ですから、計算してみて、支出と比べても十分に収入が見込めるようであれば、死亡保障は必要ありません。

必要保障額の計算について

では、この必要保障額を、具体的に計算するにはどうすれば良いのでしょうか?

それは、残念ながら、素人には難しいものです。というのも、今、夫になにかあればいくらの遺族年金がもらえるのか?死亡退職金はいくらなのか?

専業主婦の妻が働くとして、子どもを育てながらいくらぐらい稼げるものなのか?見当もつかないかもしれません。

また、いつ、いくら必要か、ということも気をつけなければいけませんよね。

トータルではプラスになっていても、子どもの大学進学時など、収支がマイナスになっている時期があれば、ライフプランを修正する必要があります。

これらの計算をするには、「キャッシュフロー表」を作成する必要があります。キャッシュフロー表というのは、現在の収支の状況と、将来の収支の状況を予想して表にしたものです。

年単位で、毎年の収入や支出を入力していき、いつ、どれぐらいのしゅうぬうが必要か、貯蓄額がどのように変化していくか、ということを見るものです。

そのためにはまず、ライフプランを立てます。ライフプランとは、今後の人生設計のことです。

「子どもが小学校に上がるタイミングで今より広い家に引越したい」「子どもは高校までは公立で、大学は私大に行けるように準備したい」「車の買い替えは○年に1回」といった、人生設計を立てます。

それにもとづいて、いつ、いくら必要なのか、ということをまとめます。

収入についても、「夫の給料は今後これぐらい上がる見込み」「子どもが中学生になったらパートを始めたい」「退職金はこれぐらい」といったことをまとめます。

それらの情報を表にまとめたものが「キャッシュフロー表」です。これは、自分で作成する場合には、ネットでもエクセルなどのフォーマットをダウンロードすることができますし、必要事項を入力していくだけで、いつ、いくら必要になるのか自動で計算してくれます。

ただ、自分で作成するにはある程度の知識も必要になってきます。もらえる年金額など、自分で調べて計算する根気があれば大丈夫なのですが、なかなか難しい、と思う人が大半ではないでしょうか?

そこで、プロにお願いする、という手があります。生命保険会社の担当者は、お金のプロです。保険会社ではキャッシュフロー表を作成するツールもあるはずなので希望すれば、キャッシュフロー表は作成してもらえます。

万が一、夫、もしくは妻が死亡した際のキャッシュフロー表と、なにごともなく寿命をまっとうできた場合のキャッシュフロー表を作成してもらえるので、死亡保障の計算だけでなく、家計管理にも役立ちますよ。

保険会社に頼めば、これだけの情報が無料で作成してもらえます。ただ、その代わり保険の勧誘はありますので、そのつもりでいましょう。

ファイナンシャルプランナーにお願いするのもアリ

有料で作成してもらうのもおすすめです。ファイナンシャルプランナーという職種があります。ファイナンシャルプランナーとは、お金のスペシャリストのことですが、専業のファイナンシャルプランナーとして、有料でお金の相談に乗ってもらえることがあります。

一般的に、「無料相談」というものは、保険会社に雇われている人が相談に乗ってくれるものですから、その人はその保険会社の商品を紹介することによって収入を得ています。

ですが、有料相談であれば、まったくの中立の立場でアドバイスをくれるので、変に保険を勧められる心配もありません。

ただ、ファイナンシャルプランナーでも、投資や資産運用が専門で、保険にはあまり詳しくない、という人もいますので、保険の深い知識であれば保険会社のファイナンシャルプランナーの方が良い、という場合もあります。

ファイナンシャルプランナーというのは、「ファイナンシャルプランニング技能試験」に合格した人のことですから、保険会社にもたくさんいます。ただ、一般的な保険外交員でもっている人はまだまだ少ないです。実際に信用できるレベルとしては、2級以上が目安です。

「2級」「1級」もしくは「AFP」「CFP」と言った肩書が名刺に書かれていれば、ある程度信頼できるでしょう。

ファイナンシャルプランナーに相談する際には、有料相談と無料相談両方を利用してそれぞれキャッシュフロー表を作ってもらうと良いですね。作成する人によっても少しずつ金額が変わってきます。

生命保険の死亡保障というのは、保険の担当者が来て「3000万ぐらい」などとアバウトに提案されてそのまま契約してしまう人も多いかもしれませんが、本当は、綿密に計算して、必要な分だけを準備する方が過不足がなく安心です。

死亡保障が過剰になっていると保険料がもったいないですし、死亡保障が不足していると万一の時に困ります。

必要な分だけを契約できるように、きちんとライフプランを立てて、必要保障額を知ると良いですね。また、必要保障額は一度計算したら終わり、というわけではなく、ライフプランに変更が生じたらその都度見直すものです。

たとえば「子どもが医学部に行きたいと言い出した」「離婚をした」「夫が転職して給料が上がった」など、ライフプランと違うことが起これば、その都度計算をし直すのが理想です。

このようなライフプランの変化は頻繁におこるものではありませんから、必要なときに最低限見直していれば大丈夫ですよ。

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