「生命保険料控除証明書」は捨てないで

今年も、生命保険料控除証明書が届きましたね。

さて、毎年秋になると保険会社から送られてくる生命保険料控除証明書、いったいどういうものなのかご存じでしょうか?

もしかしたら、よく分からない明細のようなものだと思って捨ててしまっていませんか?

生命保険料控除証明書は大切な書類です!

捨てたりせずに、なくさないようにちゃんと保管しておきましょう!

今回は、生命保険料控除証明書がいったい何なのか?ということについてお話ししたいと思います。

所得税と住民税を安くしてくれる魔法の紙です

生命保険料控除証明書というのは、分かりやすく言ってしまえば、

所得税と住民税を安くしてもらうために必要となる書類です。

使い方はこのようになります。

1.生命保険料控除証明書が保険会社から送付される。
だいたい、10月~11月ぐらいにかけて、保険会社から封書で送られてきます。

2.会社員の人は、年末調整の書類に添付する。
会社員の人は毎年年末調整がありますよね。扶養家族の状況などを書いて提出する紙です。それには、生命保険料控除に関する項目もあります。この書類を提出するときには、「生命保険料控除証明書」を添付してから提出しましょう。

3.フリーランスの人は確定申告の際に添付する。
フリーランスの人や業務委託で働いていて年末調整が無い人の場合は、自分で確定申告をします。
確定申告は2~3月ですね。この時期に確定申告の書類を作成しますが、その際に生命保険料控除証明書も添付します。

4.所得税・住民税が安くなる
年末調整や確定申告の際に生命保険料控除証明書を添付すると、税金が安くなります。
返ってくる所得税が多くなり、翌年に支払う住民税が安くなります。
金額的には、現行の税法では、所得税は最大4万8千円安くなります。
一般的な所得の人は税率がもう少し低いので、最高6千円~1万2千円程度安くなるでしょう。
これだけ税金が変われば、ちょっと嬉しいですよね。思っていたよりも多く税金が返ってくるので、プチ贅沢も楽しめますよ。

このように、生命保険料控除証明書というのは、税金を安くするために欠かせない書類です。
うっかり捨ててしまわないように、十分に気を付けてくださいね!

生命保険料控除ってどういう仕組みのもの?

では、もう少し詳しく解説しましょう。

どうして「生命保険料控除証明書」を提出すると所得税と住民税が安くなるのでしょうか?

生命保険料控除というのは

あなたは万が一のことに備えて保険に入っているのですね!えらいですね!支払っている保険料はある程度必要経費と認めるので、税金は安くしてあげますよ!

っていうものです。
ちょっと違う気もしますが、まぁこんな感じです、分かりやすく言えば。

国や自治体でも、万が一の際にはある程度守ってくれます。
医療費がかかっても実際に負担するのは3割だけで済みますし、自分が死んでしまったら遺族には遺族年金が支払われます。

でも、それだけでは足りないこともありますよね。
もし莫大な医療費がかかって生活が苦しくなれば生活保護を受けなくてはならないかもしれません。

生命保険に入っていれば、生活保護を受けるような必要性も無いでしょうし、自己責任で生活費や医療費をまかなうことができるでしょう。

ですから、そういった必要なものに対する支出に関しては所得税や住民税がかからないようにしている、というようなことです。

生命保険料控除で、いくらまでなら経費と認められる?

さらに詳しく解説しましょう。

生命保険に支払っている保険料が経費と認められてその分税金が安くなると言っても、さすがに全額は認めてくれません。
支払っている保険料の金額に応じて、控除できる(つまり経費として認めてもらえる)金額が変わります。

年間保険料の合計によって、以下のように控除できる金額が決まっています。

20,000円以下……支払保険料の全額

20,000円超~40,000円以下……支払保険料×0.5+10,000円

40,000円超~80,000円以下……支払保険料×0.25+20,000円

80,000円超……一律40,000円

たとえば月々5,000円の保険料を支払っている人なら、年間保険料の合計は60,000円になりますね。
この場合は「40,000円超~80,000円以下」に該当します。

60,000円×0.25+20,000円=35,000円

となるので、控除できるのは35,000円です。
これは「所得税が35,000円安くなる」という意味ではなく、所得から控除できるという意味なので、控除して残った金額に対して所得が変わるということになります。

たとえば200万円の所得がある人なら、生命保険料控除によって所得が196.5万円になる、ということです。

この所得なら税率は10%なので、本来なら所得税が20万円かかっていた人が、19.65万円で済むようになる、ということになるわけですね。
こおのケースでは、所得税が3,500円安くなります。

そして、生命保険料控除には、他にも「年金保険料」と「介護保険料」に関しては別枠があります。
もし、個人年金や介護保険に加入していれば、個人年金保険料も同じように計算して控除することができます。

たとえば、生命保険で月々40,000円支払っている人がいるとしましょう。
この場合、年間保険料は48万円になるので、生命保険料控除だけだと一律で4万円しか控除できません。
でも、このうち2万円は個人年金、5千円が介護保険に払っていて、その他の生命保険は1万5千円だとしたら話は変わります。

個人年金で2万円ということは年間24万円で、「個人年金保険料控除」として4万円控除できます。
介護保険で5千円ということは年間6万円で、「介護保険料控除」として3万5千円控除できます。
そしてその他の医療保険や終身保険などの保険で1万5千円ということは年間18万円になるので、「生命保険料控除」として4万円控除することができます。つまり合計で、11万5千円も控除できることになるんですね。

所得税率が10%の人なら、これだけで1万1500円の節税になります。

ちなみに、これから最近生命保険に加入した人の場合はこの計算で良いのですが、平成24年よりも前に契約した保険に関しては計算方法が変わります。
旧生命保険料控除の対象になる契約の場合は、介護保険料は対象外ですが、生命保険と個人年金は対象でそれぞれ最大5万円の控除が受けられますよ。
計算方法については国税庁の「タックスアンサー」で調べることができるので、気になる人は見てみえくださいね。

決して大きな額ではありませんが、それでも所得税や住民税が安くなると嬉しいものです。
ぜひ、生命保険料控除は活用しましょう!

生命保険料控除証明書を紛失してしまったら申請できない?

ところで、生命保険料控除証明書をうっかり捨ててしまったような場合は、生命保険料控除を諦めるしかないのでしょうか?

微々たる額とは言え、惜しいですよね。

実は、生命保険料控除証明書は再発行が可能です!

届いたら大切に保管していただきたいものですが、万が一紛失した場合は速やかに再発行の手続きをしましょう。

再発行をするには、保険会社の担当者に連絡するか、もしくはコールセンターなどに電話すれば大丈夫です。
電話で手続きはできますよ。

ただその際に契約者の本人確認が必要となるので、契約している保険の証券番号を手元に準備してから電話すると良いでしょう。

生命保険料控除証明書は基本的にはすぐに発行してもらえると思いますが、再発行する人が多い場合は時間がかかることもあります。

年末調整や確定申告に間に合うように、早めに手続きしておくようにしてくださいね。
万が一年末調整や確定申告に間に合わなかった場合には後から修正申告をすることも可能ですが、正直面倒くさいですし、必ず期日までに間に合わせるようにしましょうね!

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