シングルマザー(母子家庭)の遺族年金!私が死んだら子供の生活はどうなる?

シングルマザー(母子家庭)は責任重大です。

子どもの親は母親一人ですし、責任を持って子どもを育てていかなくてはなりません。

仕事はもちろん、家事もやらなくてはなりませんし、子どもとの時間も十分に確保しなければならず、とても忙しいですよね。

でも、シングルマザーの方はこんなことを考えることはありませんか?

私が死んだら子供の生活はどうなる?

そう、子どもの親はあなただけ。
あなたの両親や兄弟が子どもの養育をしてくれることはあると思いますが、お金はどうすれば良いのでしょうか?

ご実家に十分な資産がある、というのならまだしも、そこまでのゆとりがなければ子どもに十分な教育を受けさせることは難しいですし、実家にも多大な負担をかけてしまうことになります。

そこで今回は、シングルマザーに万が一のことがあり死亡してしまった場合、お金はどうなるのか、ということについてお話ししたいと思います。

シングルマザーでも遺族年金は給付される

まずシングルマザーが頼るべきなのは年金です。
会社員の方なら厚生年金に加入していると思いますし、アルバイトや自営業などで厚生年金に加入していない人は国民年金になっていると思います。

遺族年金とは、一家の大黒柱が亡くなった際に、残された家族に対して支払われる年金のことです。

ですから当然、シングルマザーが亡くなってしまった場合には残された子どもに対して遺族年金が支払われます。

ただし、遺族年金は誰でももらえるわけではなく要件があります。

まず国民年金の遺族基礎年金の詳細をみてみましょう。

遺族基礎年金の支給要件

被保険者または老齢基礎年金の資格期間を満たした者が死亡したとき。(ただし、死亡した者について、保険料納付済期間(保険料免除期間を含む。)が加入期間の3分の2以上あること。)
※ただし平成38年4月1日前の場合は死亡日に65歳未満であれば、死亡月の含する月の前々月までの1年間の保険料を納付しなければならない期間のうちに、保険料の滞納がなければ受けられます。

つまりこういうことです。
国民年金保険料の未払いが無ければOKです。
支払っていなかったとしても、免除になっていれば問題ありません。
もし、所得が低くて国民年金保険料を支払うことが難しい場合は必ず免除申請をしておきましょう。
免除申請は全額免除~4分の1免除まで所得に応じて決まります。申請をしないまま未払いにしていると受給資格がありません。

遺族基礎年金の対象者

死亡した者によって生計を維持されていた、(1)子のある妻 (2)子
※子とは次の者に限ります
18歳到達年度の末日(3月31日)を経過していない子
20歳未満で障害年金の障害等級1級または2級の子

つまり母子家庭の場合は子どもが受給することができます。
子どもが18歳未満(障害等級1級もしくは2級の子の場合は20歳未満)まで受給可能。

遺族基礎年金の年金額

778,500円+子の加算
※子の加算 第1子・第2子……各224,000円 第3子以降……各74,600円
※子が遺族基礎年金を受給する場合の加算は第2子以降について行い、子1人あたりの年金額は、上記による年金額を子供の数で除した額。

つまり、母子家庭で子どもが一人の場合は、年金額は年額778,500円です。
1か月あたり64,875円ということになりますね。

子どもが二人いる場合は224,000円の加算があるので、合計1,002,500円で、1か月あたり83,541円程度になります。

会社員の人は遺族厚生年金

会社員で厚生年金に加入している人は、遺族厚生年金が該当します。
厚生年金とはそもそも、国民年金に上乗せして支払われるものですから、会社員のシングルマザーが亡くなった場合は、前述の遺族基礎年金に加えて、遺族厚生年金が支払われることになります。

ちなみに、会社員と言っても正社員である必要はなく、パート・アルバイトでも厚生年金に加入していれば対象となりますし、過去に厚生年金に加入していたことがある人も対象になります。

遺族厚生年金の支給要件

・被保険者が死亡したとき、または被保険者期間中の傷病がもとで初診の日から5年以内に死亡したとき。(ただし、遺族基礎年金と同様、死亡した者について、保険料納付済期間(保険料免除期間を含む。)が国民年金加入期間の3分の2以上あること。)
※ただし平成38年4月1日前の場合は死亡日に65歳未満であれば、死亡月の含する月の前々月までの1年間の保険料を納付しなければならない期間のうちに、保険料の滞納がなければ受けられます。

・老齢厚生年金の資格期間を満たした者が死亡したとき。

・1級・2級の障害厚生年金を受けられる者が死亡したとき。

つまり、厚生年金に加入している、もしくは加入していたことがあって、かつ遺族基礎年金の受給資格を満たしていることが必要です。

遺族厚生年金の対象者

死亡した者によって生計を維持されていた、
★妻
★子、孫(18歳到達年度の年度末を経過していない者または20歳未満で障害年金の障害等級1・2級の者)
★55歳以上の夫、父母、祖父母(60歳から支給)
※子のある妻、子(子とは18歳到達年度の年度末を経過していない者または20歳未満で障害年金の障害等級1・2級の障害者に限ります)は、遺族基礎年金も併せて受けられます。

子どもがいる場合は遺族基礎年金と同じ基準になります。

遺族厚生年金の年金額

報酬比例部分の年金額は、(1)の式によって算出した額となります。
なお、(1)の式によって算出した額が(2)の式によって算出した額を下回る場合には、(2)の式によって算出した額が報酬比例部分の年金額になります。
(1)報酬比例部分の年金額
{平均標準報酬月額×0.007125×平成15年3月までの被保険者期間の月数+平均標準報酬額×0.005481×平成15年4月以降の被保険者期間の月数}×4分の3

(2)報酬比例部分の年金額(物価スライド特例水準)
(物価スライド特例水準の年金額とは、特例的に平成12年度から平成14年度のマイナス物価スライドを据え置いたものです。)
{平均標準報酬月額×0.0075×平成15年3月までの被保険者期間の月数+平均標準報酬額×0.005769×平成15年4月以降の被保険者期間の月数}
×1.031×0.968×4分の3

※上記支給要件の1及び3に基づく遺族厚生年金では、被保険者期間が、300月(25年)未満の場合は、300月とみなして計算します。

ご覧のとおり、厚生年金の計算はややこしいです。
ただ、今の20代の方の場合は「平成15年以前」に厚生年金に加入していたことはないと思いますし、平成15年4月以降の部分だけ計算すれば大丈夫です。

たとえば平均標準報酬額が18万円で厚生年金の加入月数が60か月だった場合、このように計算します。
※「300月」を下回っている場合は300月で計算します。

(1)の計算
180,000円×0.05481×300月×4分の3=221,980円

(2)の計算
180,000円×0.005769×300月×1.031×0.968×4分の3=233,179円

この場合は、(2)の計算式の方が高くなるので、受給できるのは233,179円となります。
1か月あたり、19,431円程度になりますね。
遺族基礎年金と合わせると、子どもが一人の場合は年間1,011,679円、1か月あたり84,306円となります。

ちなみに、厚生年金に加入していた期間があったとしても、現在国民年金に加入している場合はもっと低くなります。
たとえばわたしの場合です。
わたしは厚生年金の加入月数は31月なのですが、現在はフリーランスなので国民年金になります。
こういう場合は前述の計算は「300月とみなして」というのが適用されず、実際に加入していた期間「31月」」で計算しなければなりません。

ハッキリ言ってわたしの場合、遺族厚生年金はほとんど当てになりません。(月額1,600円ぐらいにしかならない)

遺族年金でお金が足りるかどうか計算しよう

以上、遺族基礎年金と遺族厚生年金についれ解説しましたがいかがでしょうか。

シングルマザーが死亡した場合の遺族年金って探してもなかなか分かりやすい説明ってないですよね。
わたしも以前不安になって調べたことがありますが、たいていは夫が亡くなって妻が受給することを前提に解説されているので参考になりません。

簡単に知るには、「ねんきん定期便」を確認すると良いでしょう。
ねんきん定期便には現時点での老齢年金の年金額が記載されていて、遺族厚生年金の場合は老齢厚生年金額×4分の3にすれば簡単に計算できますよ。

さて、では遺族年金だけで、子どもの生活はやっていけるでしょうか?
自分が死んでしまったら、他の兄弟が子どもを引き取るか、もしくは決して若くはない両親に子どもを引き取ってもらうことになります。

両親や兄弟に収入があるとしても、十分な生活費にならないこともあるのではないでしょうか。

たとえば筆者の場合は母が子どもを引き取ることになると思いますが、母も独身(離婚済み)ですし、収入がさほど多いわけではありません。
母の収入とわたしの遺族年金を合わせればある程度生活はしていけるでしょうが、子どもを大学に行かせてやることができるかと言えば微妙なところです。というか無理です。
母が子どもを引き取ることになればもっと広い家に引越ししなければならないでしょうし、子どものために仕事をセーブしなければならなくなるでしょう。

そこでわたしの場合は、生命保険にも加入しています。
収入保障保険によって月々10万円受け取れるようにしてあるので、遺族年金と合わせれば16万円程度にはなります。
これに母のアルバイト収入を合わせれば十分な生活費になります。

さらに定期保険(逓減定期保険)と学資保険にも加入しており、子どもの大学費用や、塾、受験費用などもそれで十分にまかなえますし、習い事も続けられるでしょう。

そして、終身保険にも加入していて、それはわたしの葬儀代にかかる費用や、母が引越しする際の費用にできるようにと考えています。

シングルマザーは家計にゆとりが無い人も多いとは思いますが、生命保険には加入しておいた方が良いと思います。
わたしは実家に資産があるわけでもないので手厚い保険に入っていますが、ここまで手厚くしなくても良いので、最低限かかるであろうお金を見越して少しは加入しておくようにしましょう。
たとえば収入保障保険で毎月10万円ずつ受け取れるタイプのものに加入しても、30代女性の保険料は2,000円前後です。
わたしが加入しているものは24歳で契約していて、しかも期間も15年間と短いものなので保険料は1,100円です。すごく安いです。

シングルマザーになったなら、遺族年金がいくらもらえるのかはぜひとも知っておきましょう。
そして、もし遺族年金だけでは子どもに苦労をかけてしまうと思ったなら、ぜひ生命保険にも加入しておくと良いと思いますよ。

もちろん生命保険がなくても、子どもが高卒で働くなどすればなんとかなるとは思いますが、親としてできることはしてあげたいものですよね。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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