生命保険にまつわるトラブル!失効したはずの保険に貸付が?

生命保険って難しい!

よくわからない!

そう思っている人は大勢いることでしょう。

しかも残念なことに、保険の内容の説明を十分にせずに誤解を与えたまま契約を取ろうとするような営業をする人がいるのも事実。

その結果、契約してから自分の不利益に気づき、トラブルに発展してしまうこともあります。

国民生活センターやいわゆる消費者センターにはこうしたトラブルの報告が寄せられますが、一体どれぐらいの件数があるのかご存じですか?

国民生活センターのサイトによると、生命保険関連のトラブル報告件数はこのようになっています。

2009年……11,411件
2010年……10,210件
2011年……9,134件
2012年……8,948件

このように、減少傾向ではあるものの、かなりの件数が寄せられていることが分かりますね。
ちなみに2013年は8月時点で2,943件となっており、2012年同時期に比べると少なくなってはいます。

では、国民生活センターに寄せられるトラブル報告にはどのようなものがあるのでしょうか?
今回は、失効したはずの契約で貸付金の返済を求められた、という例を見てみましょう。

失効しているはずの保険で貸付金の返還を求められた!

10年位前に加入した終身保険で、支払えず失効したはずだが解約されていなかった。貸付金を払うよう言われて納得できない。

このケースは、なぜこのようなことになってしまったのでしょうか?

失効とは?

まず失効とはどういうことかご存じでしょうか。

生命保険というのは「保険料を支払ってくれたら、万が一のときは保険金を払います」という契約です。ですから保険料の支払いをしなければ、契約の効力を失ってしまいます。これを「失効」と言います。

月払契約の場合は、2か月連続で支払いができなければ保険は失効してしまいます。

自動振替貸付制度

でも、保険料の支払いができなくても失効しないケースもあるんです。
それは、ある程度の解約返戻金がある場合です。

終身保険の場合は解約返戻金がけっこう貯まるものです。
そして解約返戻金がある契約の場合は、保険が失効しそうになると解約返戻金から保険料を立て替えることができるのです。

これは契約者が手続きなどをしなくても自動で振り返られるものです。
保険料の支払いができていなくても、解約返戻金がある限りは保険は失効しません。

これは良い仕組みではあるのですが、きちんと理解しておかないとこのようなトラブルに発展してしみます。

そもそも生命保険というのは万が一のことがあったときのために加入するものですから、本来は失効させたくないものですよね。
解約返戻金から立て替えてでも保険が継続された方が、契約者にとっても良いことです。

保険料が支払えなくても保険は継続されますし、その間になくなってしまっても、保険金はちゃんと支払われます。

でも、本人がもう「保険料が支払えないから失効しても仕方ない」とあきらめているのに、実は解約返戻金によって保険料の立て替えをしていて保険が継続されていた、というのは戸惑ってしまいますよね。

無いと思っていたはずの保険が実は継続していて、しかも「解約返戻金の中から保険料をずっと立て替えていたのでそろそろ返済してください」と連絡がくるのですから、かなりびっくりするでしょう。

そうなんです。もし解約返戻金があって保険料の立て替えができる契約であっても、しばらくすると解約返戻金も底をついてしまいますよね。するともうこれ以上立て替えることはできないのでいよいよ失効してしまいます。

保険が失効しないように、保険会社から保険料の支払い督促と、今までに立て替えた解約返戻金の返済を求められることになってしまいます。

では、このような場合はどのように対処すれば良かったのでしょうか?

このように対処すれば良かった

生活に困って保険料が支払えなくなったという場合は、仕組みを理解した上で保険料の建て替え制度を利用するのも一つの方法です。
たとえば転職したから一時的にお金が無い、というような場合は、生活が苦しいのはほんの数か月だと思います。

2~3か月分だけ保険料の立て替えをしてもらって契約を継続させ、収入が安定したら今までに立て替えられていた分を返済し、通常通りの保険料の支払いを再開する、というようにしていれば「忘れたころに請求がくる」といようなことは無かったでしょう。

あるいは、失業してしまっていつ仕事が再開できるか分からない、というような場合は、保険をすぐに解約してしまう、という方法もあります。
いざというときのための保険ですが、今の生活を圧迫してまで保険に入らなくてはならないわけはありませんよね。
生活が苦しくなった時点ですぐに解約していれば解約返戻金としてある程度まとまった金額を受け取ることができたでしょうし、それを生活費に充てることだってできたでしょう。

では、どうしてこのようなトラブルに発展してしまったのでしょうか?

なぜトラブルになったのか?

それは、担当者の説明不足だと言って良いと思います。
本当は契約者の方でもこうした仕組みは知っておくべきではありますが、ただでさえ保険はややこしいのに、そこまで勉強する人はそうそういないでしょう。

保険料の支払いが滞った時点で、担当者が正しく案内できていればこのようなトラブルには発展しなかったはずです。
でも、担当者が自分の利益を優先してしまうと、正しい案内ができなくなってしまうのです。

「解約」というのは、保険会社がもっとも嫌がることです。
なんとか解約させずに済ませたい、というのがホンネなんですね。
契約して間もない保険の場合は担当者にもペナルティがあるので、特に解約阻止には必死になります。

契約から数年経っている保険の場合でも、解約はしてほしくないのでなんとか解約せずに済む方法を伝えるのが保険会社です。

振替貸付制度もその一つですね。
普通、お金がなければ保険料は支払えず、解約しなくてはならなくなります。
でも、解約せずに保険を継続するためにはこんな方法もありますよ、と教えてもらえば、契約者の方も「それなら可能な限り保険を継続しよう」と思えるかもしれません。

また、お客様のためを思うのであれば、状況によっては解約した方がいいということも伝えるべきです。
でもたいていの場合はそれはしません。
ですから、「このまま失効するまで放っておくのが一番」と結論付けて契約者には詳しい話をせずに放置してしまうこともあるのです。

契約者自身も保障内容を知っておこう

このようなトラブルを防ぐためには、契約者自身もきちんと知識をつけておくことが必要です。

こういったトラブルの場合、人によっては数年間ものあいだ保険料の立て替えがおこなわれていることもあります。
でも、そのような場合は必ず保険会社からの手紙でもお知らせがあるはずですし、保険会社によってはウェブサイトから契約内容を確認することもできます。

「どうせ勧誘のチラシだろう」なんて思って読まずに捨てていると、自分の保険に関する重大な情報を見落としてしまうこともあります。
保険会社からの手紙は、必ず目を通すようにしておくと良いですよ。

また、ウェブサイトから確認できる場合は、自分の契約がどのようになっているのかをたまにチェックしておくことで、しっかりと内容を把握できるようになりますよ。

さらに、こういったトラブルに巻き込まれないようにするには、

・独断で判断しないこと

・担当者の話を鵜呑みにしないこと

という点に気を付けましょう。

保険料を支払えなくなったからと言って「放置しとこう」とそのままにしていると、本当なら受け取れたはずの解約返戻金が受け取れなくなることもあります。

また、担当者に相談してみても、保険会社の都合で本当のことを教えてくれないようなこともあります。絶対ダメなんですけどね。
ですから、困ったときには担当者に聞くだけでなく、ネットで相談してみたり、周りに保険に詳しい人がいれば相談してみるなどして、誤った判断をしないように気を付けるようにしてくださいね。

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