ライフネット生命でホントに大丈夫?わたしが気になったこと

ライフネット生命の契約保有数が、19万件を突破したそうです。

無題
(ライフネット生命公式サイトより)

すごいww右肩上がりwww

と言っても、ライフネット生命に加入している人はまだまだ少数派。
生命保険業界全体の契約保有件数自体は、2011年の時点で1億4694万件です。
ライフネット生命が19万件突破!と言っても、実際には全体の0.1%程度ということが分かります。

ちなみに、圧倒的に保有件数が多いのはアフラックで、2257万件(2013年3月)となっています。
その他日本生命、第一生命などが1千万件超の契約を保有しています。

ただ、ライフネット生命は上の図のように成長が著しいので、このままいけばあっというまに百万件は超えるのではないでしょうか。

さて、テレビCMでもさかんに宣伝しているライフネット生命ですが、実際のところどうなのでしょうか?

今、ライフネット生命が気になっている方も多いと思いますので、ちょっと調べてみました。

ライフネット生命に乗り換えで保険料が大幅ダウン!の真相

まず、みなさんが生命保険の乗り換えを考えるときというのはどんなときでしょうか。

保険会社とトラブルがあって、他の会社に乗り換えたいと思った

保険ショップで相談したら乗り換えた方がいいと言われた

といった理由もあると思いますが、もっとも多いのは、保険料を節約したいという事情ではないでしょうか。

ライフネット生命に乗り換えると、月額7,000円ほど保険料が安くなると言われています。
見直し前の保険料の平均は14,941円、見直し後の保険料は平均7,938円になっているそうです。

では、本当に安いと言えるのか?

わたしが実際に調べてみました!

無題

ライフネット生命の実際の見積もりページです。
現在加入している保険と比較できるように、今の保険に加入した当時の年齢(24歳)で見積もりをしてみました。(誕生日はデタラメです。)
今加入している保険とライフネット生命とでは商品が違うので若干保障内容は異なりますが、なるべく似せて見積もりをしました。

合計保険料は4,910円です!

契約内容を整理すると、

・死亡時    2400万円(20年間)
・入院日額   5,000円(終身)
・がん治療一時金100万円(10年間)
・入院費    実費(10年間)
・外来医療費  実費の半分(10年間)
・先進医療   実費(10年間)

こんな感じになっています。

では、今わたしが加入している保険と比べてみましょう。

現在加入している保険の契約内容はこのようになっています。

・死亡時    2400万円(20年間)
・入院日額   5,000円(終身)
・手術給付金  5万~20万円(終身)
・特定疾病一時金100万円(終身)
・先進医療   1000万円(5年間)

ちなみに「特定疾病」とはがんだけでなく、脳卒中、急性心筋梗塞も対象になります。

この保障内容で、保険料は4,303円です。

あれ~?ライフネット生命より安いじゃん!

なんということでしょう(笑)

真相解明1:保障内容の違い

同じような内容で比べた場合、ライフネット生命の方が高い、という結果になってしまいました。
ちなみに、これは同じ年齢で比較しましたが、実際に乗り換える場合は契約年齢も変わります。
わたしは現在29歳なので、今の年齢で見積もりをしたらもっと高くなるということですね。

じゃあ、どうして他の人はライフネット生命に乗り換えたら安くなるんでしょうか?

実は、ライフネット生命には商品が4つしかありません。

わたしが現在加入している保険の保険料は4,303円だと紹介しましたが、実際にはそうではありません。

ライフネット生命に無い商品については比較ができないので外しました。

実際のわたしの保険は、このような内容になっています。

・終身保険   200万円
・収入保障保険 月額10万円(契約時の総額が2400万円)
・逓減定期保険 1600万円(29歳時点で1440万円)
・医療保険
 入院日額   5,000円
 手術給付金  5万~20万円
 特定疾病一時金100万円
 先進医療   1000万円

この中で、「終身保険」と「逓減定期保険」にあたる部分に関してはライフネット生命での見積もりには入れていません。(というかライフネット生命には終身保険が無い)

実際にわたしが支払っている保険料は、7,761円です。

たしかにライフネット生命に乗り換えれば安くなります。
でも、乗り換えてしまうと保障内容を削ることになってしまうのです。

無駄な保障は削るべきですが、必要な保障を削ってしまえば、いくら安くなったとしても肝腎なときに役に立ちませんよね。

真相解明2:保険料の払込期間

そうは言っても、ライフネット生命は安いと思います。

というのも、もともとわたしが加入している保険というのは安いんです。
わりとリーズナブルな保険に入っているので、ライフネット生命と比べてもひけをとらないのでしょう。

もしこれが高めの保険会社なら、ライフネット生命の方が安くなっていたかもしれません。

ただ、ここで気を付けたいことがあります。

それは払込期間です。

払込期間とは、保険料を支払う期間のこと。

わたしが加入している保険は、65歳までにすべての保険料の払込が終わるようにしてあります。
一方ライフネット生命の見積もりでは、終身払いがデフォルトになっています。

終身払いというのは生きている限りずっと払い続けるというもの。
終身払いはずっと払い続けなくてはならない代わりに、月々の保険料が安いのが特徴です。
でも総額で考えると、60歳払込や65歳払込の方が安くなるのは言うまでもありません。

と言っても終身払いというのは医療保険だけで、あとの保障については「10年間」「20年間」と限りがあるのでそのあいだだけ支払うことになります。

ちなみに、死亡保障は「子どもが大きくなるまで」というように必要な期間だけ契約すれば良いので「20年間」で問題ないのですが、「定期療養保険」は別です。
定期療養保険は、「ガン治療一時金」「先進医療」「入院費」「外来治療費」を保障する内容になっているものですが、これは10年間で終わり、というわけにはいきませんよね。
むしろ、年齢を重ねるほどこういった保障の必要性が増すわけですから、10年後に更新しなければならないことは明白です。

24歳で契約すれば1,744円のこの保険も、34歳で更新すれば2,604円になります。
このままいけば、10年ごとにじわじわと保険料は上がり続け、保険料の支払いが困難になることも予想できます。(ちなみに、60歳での保険料は6,772円となりました……)

ライフネット生命の魅力とは?

では、ライフネット生命の魅力ってナニでしょうか。

ライフネット生命の最大の魅力は

分かりやすさ

です。

保険料の安さではありません。
お分かりの通り、ライフネット生命は特に安いというわけではありません。

ごちゃごちゃした特約をつけたり保障内容を分かりにくくしている保険会社が多い中、ライフネット生命の保険は非常にシンプルで分かりやすいです。

それは公式サイトにも表れています。

生命保険の基本についても解説されていますし、自分の家族構成に応じてぴったりなプランを選ぶこともできます。
これなら生命保険のことがよくわからないという人でも自分に合った保険を選びやすいと言えるでしょう。

また、ネットから申し込みができるというのも魅力ですね。
大手生命保険会社の場合は担当者と面談した上で、というか勧誘された上で保険に加入するのが主流です。

本当はもっとじっくり考えたくても、担当者に押し切られるような形で契約してしまう人もいるでしょう。
はっきり断れない、というタイプの人には、ライフネット生命は契約しやすい形態ではないでしょうか。

それから、商品の内容も魅力がある部分もあります。
定期療養保険の、「入院にかかったお金を実費で支払う」というのは従来の医療保険には無い仕組みですし、実状に合っていて良いと思います。

ただ、ライフネット生命の商品は4つしかありませんし、柔軟な設計ができないというのはちょっと残念なところです。

ライフネット生命に加入したいか?

わたし自身がライフネット生命に加入したいかどうか、ということで言えば、わたしは加入したいとは思いません。ライフネット生命さんすみません。

保険料が大して安くないということもありますが、わたしがネックに感じるのは商品の数が少ないというところです。

ぜひ作って欲しいと思うのは終身保険と収入保障保険です。
まず収入保障保険というのは、分かりやすく言えば保険金額が減っていく保険のことです。
今はまだ」子どもが小さくて大きな保障が必要だとしても、ず~っと大きな保障が必要なわけではありません。子どもの成長にしたがって少しずつ保険の金額が減っていくのが理想の形です。
でも、ライフネット生命の場合は保険金額が一定の「定期保険」しかありません。

終身保険は人によって意見が分かれるものですが、わたしは必要だと思っています。
終身保険というのは貯蓄性の高い保険で、死亡すれば必ず受け取れる保険です。
お葬式代として最低限もっておきたいと思いますし、資産が多い人の場合は相続対策にもなる保険なので、あった方が良いと思います。
貯蓄性が高いために、必要であれば解約して、解約金で必要な資金を準備することもできる保険。
これが無いというのはちょっと残念ですね。

ちなみに、ライフネット生命には「就業不能保険」というものがあります。
意味的には収入保障保険に似ていますが、これは自分が働けなくなったときに生活費などを補償してくれる保険なので、収入保障保険とは内容的には全然違います。

このように、ライフネット生命は手放しで「スバラシイ!」と称賛できるものではありません。分かりやすさやシンプルさ、そこそこの安さといったところは魅力ですが、「保険料が安くなるらしい!」と安易に乗り換えることはおすすめできません。

もし生命保険の見直しを考えているなら、ライフネット生命だけに絞るのではなく、複数の保険会社を比較するようにした方が良いですよ。

保険一括見積