死亡保障はいくら必要?遺族年金と妻の収入だけでは足りないの?

生命保険に加入した方が良いのかな?と悩んでいる人の中には、家族構成などを聞いてみると「今すぐ加入した方がいいですよ!」と言いたくなるようなケースもあります。

それは、「保障がまったく足りていない」というケースです。
もし今万が一のことがあれば、残された家族は路頭に迷ってしまうのではないか、というレベルになっていることもあります。

それは、どういう場合でしょうか?

生命保険がもっとも必要だと言えるのは、子どもがいる人で、しかも大黒柱の人です。
たとえば妻が専業主婦で子どもがいて、自分一人の収入で家族を養っているという男性の場合ですね。

もし、お父さんに万が一のことがあれば、残された奥さんと子どもはどうやって生活していくのでしょうか?

「遺族年金があるから大丈夫でしょ?」

そう思われる方は多いと思います。

また、
「遺族年金で足りないなら奥さんが働けばいいんでしょ?」

と考える方もいらっしゃいます。

では、実際に遺族年金がいくらもらえるのかはご存じでしょうか。

ここでは、ごくごく平均的なサラリーマンの場合の遺族年金を紹介しましょう。

遺族年金は、老齢年金と同じように国民年金による「遺族基礎年金」と、厚生年金による「遺族厚生年金」の2階建てになっています。

夫が平均的な収入で、妻が専業主婦、子どもが2人の場合は、

遺族基礎年金……103,250円
遺族厚生年金…… 39,000円
合計………………142,250円
(夫の年齢は30歳で計算)

いかがでしょうか?
大した金額ではありませんよね?

もちろん、これだけあればなんとか生活していくことはできるかもしれません。
でも、都市部の場合は住居費にお金がかかりますからこれだけの収入で子ども2人を養うというのは不可能に近いのではないでしょうか。

そこで、「じゃあ専業主婦だった妻が働けばいいんじゃない?」ということになるわけですね。

それはその通りです。
実際に、「旦那に万が一のことがあったらわたしが働いて子どもを養う!」と考えて、生命保険に加入していない家庭もあると思います。

ただ、実際にはそう簡単に稼げるものではないということは理解しておきましょう。
現在の完全失業率は4.1%です。(平成25年5月分)
一時期に比べればマシになったとは言え、失業している人はたくさんいます。その中で、子どもを二人抱えた専業主婦だった女性が簡単に仕事を見つけられるでしょうか?

仕事は選り好みしなければ見つかるものだとは思いますが、そうなると結局ハードなわりに時給の低いアルバイトしかないかもしれません。

わずかな収入を得るために子どもとの時間を削らなければならないという可能性もあるのです。
もちろん、良い仕事が見つかれば十分な収入が得られるとは思いますが、どちらにせよ働くということは本人も疲れますし、子どもが寂しい思いをすることもあります。

ですから、子どもがいる家庭では、基本的には生命保険には加入しておくべきだと言えるでしょう。

何も大きな保障が必要なわけではありません。
実状を考えた上で、いくらあればそれなりの生活がしていけるか、ということを考えてみましょう。

先の例では、平均的なサラリーマンの夫の場合、遺族年金の金額は月額14万円程度でしたね。

では、実際に必要となる生活費はいくらくらいでしょうか?
夫が亡くなった後にもう少し家賃が安いところに引越したり夫にかかる分の生活費が浮いたりと、夫が亡くなったあとには必要な生活費は今よりも下がります。
そのことを踏まえて、たとえば「25万円あればそれなりに生活ができて、子どもに習い事もさせてやれる」と考えたとします。
すると、約10万円不足するわけですね。

つまり、妻が毎月10万円稼げたら良いのです。
ただ10万円稼げるか不安だという場合は、妻は子どもとの時間も大切にしつつ毎月5万円だけ稼ぐことにして、残りの5万円は生命保険の保険金でまかなう、という方法もあります。
毎月5万円の補てんが必要で、子どもが自立するまでの総額を計算すると、たとえば20年間なら1200万円必要になります。

そして、必要なお金はそれだけではありません。
子どもの教育費も必要です。
すでに学資保険で十分な額を準備している場合は良いのですが、そうでない場合は不足する教育費も考えておきましょう。
たとえば子ども二人の教育費として1000万円と考えており、学資保険で準備できているのが500万円だとしたら、残り500万円は生命保険で準備しておかなくてはなりません。

これをさきほどの1200万円と足して、合計1700万円の生命保険があれば、この家族は夫に万が一のことがあってもそれなりの生活がやっていけるということになりますね。

夫の生命保険というと3000万だとか5000万だとか高額なものが多いですが、その家庭の生活水準や考え方によってはもっと保障金額は減らせるわけです。

この家族の場合は1700万円で良いのですから、それだけ保険料も安く抑えることができるでしょう。

夫に万が一のことがあった場合、遺族年金と妻の収入だけでやっていけるとは限りません。
「夫になにかあればその時は子どもは中卒で働けばいい」とか「わたしが風俗で働く」だとか考えている人はあまりいないと思います。
でも、生命保険に加入せずにいるということは、結局はそう言っているのと同じだと思うのは考え過ぎでしょうか。

ちゃんと子どもに必要な教育を受けさせて、妻は子どもとの関わりを大事にしながら仕事や家事ができるような環境を整えておくには、生命保険の力が必要になることも多いと思います。

ここではモデル家族を例にして必要な死亡保障額をざっくりと計算してみましたが、こうした計算は自分でやろうと思えばできますし、ややこしくて分からないという場合は保険会社の担当者に言えば計算してくれます。
まだ保険に加入していない人は保険ショップなどに行っても良いでしょう。
しっかりと必要な死亡保障額を知った上で、現状で不足があれば、必要最低限の保障は確保しておくようにしましょうね。

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