生命保険でタバコを吸わない「非喫煙者」の基準

生命保険の保険料が、安くなったらウレシイですよね?

保険会社によっては、喫煙の有無によって保険料が変わることがあります。
タバコを吸う喫煙者だと通常の保険料で、非喫煙者の場合はより安い保険料になるのです。

どれくらい違うかというと、案外バカにできない金額なんですよ。
たとえばソニー生命の定期保険の場合。

30歳男性 3000万円 20年間

という定期保険の保険料は、

喫煙者   6,030円
非喫煙者  5,010円

なんと、1,000円以上違うのです。
1,000円の違いとは言え大きいですよね。

電気代を1か月1,000円下げようと思えば至難の業だと思います。でも、保険料ならただタバコを吸っていないというだけで簡単に下がってしまうのです。

これは定期保険の例を示しましたが、終身保険や医療保険などすべて適用されれば数千円の節約になることは間違いありません。

では、非喫煙者の保険料を適用してもらうには、どういう基準を満たす必要があるのでしょうか?

そもそも保険料はどのように決まる?

本題に入る前に、そもそも、保険料がどのように決まっているのかをおさらいしておきましょう。

生命保険というのは、万が一のことがあった場合に、保険会社からお金が受け取れます。そのお金は一体どこから出てくるのか?
当然、保険会社のポケットマネー、なんていうことはなく、わたしたちが支払った保険料が、誰かのための保険金や給付金として使われているわけです。
保険会社は、わたしたち契約者が支払ったお金を管理して必要に応じて支払ってくれるんですね。
つまりお金は保険会社に払っているのではなく、どこかの誰かのために支払っているとも考えられます。そして当然、あなたに何かあれば、誰かが支払った保険料が、あなたの保険金や給付金として使われるということになります。
つまり生命保険は、「相互扶助」、助け合いの精神が根底にあります。

ということは、保険料が少なすぎると、保険金や給付金を支払えなくなってしまいますよね。保険料が高すぎると保険会社がもうけ過ぎということになります。

そこで、適正な保険料を設定するために、保険会社は膨大なデータをもとに計算しています。
30歳の女性はどれぐらいの確率で死亡する、などのデータをもとに、「年間に○人が亡くなるなら保険金は○○万円必要だから、保険料は○円もらえばちょうどいい」というように計算しているのです。

でも、もし被保険者の中に、しょっちゅう病気をする人がいたらどう思いますか?
同じように保険料を払っていて、あなたはまだ1回も保険金や給付金を受け取っていないのに、ある人はすでに10回も入院して、100万円も受けとっているとしたら。

ちょっと損した気分になりますよね。
どうしても病気をする人というのはいるものですが、はじめから持病があったり、不健康な人を同じ保険料を支払うのは公平とは言えません。
それは「助け合い」ではなく、一方的な「援助」になってしまいます。

人によって病気になる人もいればまったく病気にならない人もいますしある程度は仕方のないことですが、はじめから健康に問題があるのを分かっていれば、公平さを保つために保険会社は何らかの策を講じなければなりません。

だから、持病があったり入院歴があると保険に入れない、ということがあるのです。保険会社も意地悪で断っているのではなく、他の契約者の利益を守るため、つまり「助け合い」という生命保険の大前提を守るために、断っているのです。

持病があったり、入院歴があったり、または特に危険な仕事に就いている人などは、他の人と同じように保険に入ることはできません。
加入を断られるか、もしくは特定の部位だけは保障の対象外という条件がつくか(部位不担保といいます)、もしくは他の人よりも高めの保険料を支払ってもらうか(割り増し保険料と言います)などの対応をとっています。

では、タバコはどうでしょうか?
タバコは「百害あって一利なし」なんて言われますよね。
実際、喫煙者の方が病気になるリスクは高いのです。だから、よく考えてみればタバコを吸う人と吸わない人が同じ保険料を支払うというのは不公平なことなのです。

昔は喫煙者も多かったので敢えて分ける必要もなかったのかもしれません。また、今ほど喫煙によるリスクがはっきりしていなかったということもあるでしょう。

でも今は、喫煙者の数は減ってきていますし、むしろ「嫌煙家」と言われる人が増えています。
喫煙者には肩身の狭い世の中になったものですが、そういう流れの中で、保険会社でも数年前から喫煙者と非喫煙者で保険料に差をつけているところが増えてきています。

「非喫煙者」と認めてもらう検査基準

では、「非喫煙者」としての保険料を適用してもらうには、どうすれば良いのでしょうか?
一度でもタバコを吸ったことがあるとダメなのでしょうか?

保険会社での「非喫煙者」の検査基準は、以下の2点で決まります。

・過去一人年間に喫煙したかどうか?
・唾液検査にて反応が出ないかどうか?

つまり、いくら「タバコ吸いません!」と言っても、検査で陽性反応が出ればアウトということです。
ちなみにひとつめの「過去一年間に喫煙したかどうか」というのは、告知事項ですから当然嘘をついてはいけません。また、ここで言う喫煙というのは、いわゆる「タバコ」だけでなく葉巻やパイプなども含まれます。

そして、検査を受ける際には気を付けていただきたいことがあります。
それは、「受動喫煙」です。

通常、この検査では1年と言わずとも数か月タバコを吸っていなければ反応は出ないはずです。それなのに

「1年以上前に禁煙したのに陽性反応が出た」

という人が少なくないのです。
だから、「一度でもタバコを吸っていたらダメかもしれない」と考えている人もいるようなのですがそんなことはありません。
それは、受動喫煙のせいです。

受動喫煙というのは、自分が吸っていなくても周りの人が喫煙していた場合に副流煙を吸ってしまうことですよね。
受動喫煙であっても体内にニコチンが入り込むことになるのは間違いありません。だから、タバコを吸っていないのに検査で陽性反応が出てしまうのです。

受動喫煙であっても、検査前の丸一日程度は受動喫煙に気を付けると良いでしょう。特に危険なのは検査数時間前です。検査の直前に受動喫煙があると体内にしっかりニコチンが残っていますので、吸っていなくてもアウトになることがあります。
非喫煙者の保険料はかなり格安ですから、受動喫煙でアウトにならないように細心の注意を払いましょうね。

受動喫煙を避けるためにはパチンコ屋や居酒屋などタバコの煙が多いところには近づかないということが大切です。また、家族に喫煙者がいる場合は検査の前日から検査のときまでは近くで吸わないようにしてもらうようにしましょう。

ちなみに、喫煙者の方の場合は、まだ「非喫煙者」の保険料を導入していない保険会社を選ぶと割安になることが多いです。非喫煙者と喫煙者で保険料が違う場合はどうしても喫煙者の保険料が高くなってしまいますが、これらの区別が無い保険会社の場合は割安かもしれませんよね。
今のところ非喫煙者用の保険料を区別している保険会社は多くはありませんので、喫煙者の方もがっかりしないでくださいね。

ただ、やはり非喫煙者の保険料は安いですし、可能背有れば禁煙にチャレンジしてみるのも良いですね。
生命保険に加入していても、ちっとも病気にならず「保険料が無駄になった!」と言える方が良いですよね。ただ保険に入って安心するのではなく、保険を使わなくて済むように、健康に気を遣ってみるのも良いと思いますよ。

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