トラブルなしで生命保険を解約する方法

生命保険を解約するときに

担当者に解約すると伝えたのに全然手続きしてくれない!

解約するのに何か月もかかった!

なんていう話を聞くことがあります。

これは本当なのでしょうか?

生命保険を解約するときに、このようなことがあるのは残念ながら本当です。

ではなぜ、そのようなことが起こるのでしょうか?

たとえば銀行では、各支店がどれだけの口座をもっているのか、どれだけのお金を預かっているのか、ということによって評価されます。

生命保険も銀行と同じ「金融機関」ですから、どれだけの契約数を持っているのか、どれだけの契約高があるのか、ということによって評価が決まります。それを減らすというのは何としても阻止したいというのが保険会社の考えですよね。

契約してから2年以内の保険は解約しにくい?

生命保険の解約で特にこうした目に遭いやすいのは、契約してから2年未満の契約です。
それはなぜか?
生命保険は、契約をとってナンボではなく、契約を続けてもらってナンボです。せっかく契約してもらっても、すぐに解約されたら保険会社にはお金が入ってきませんからね。

そこで、保険会社では「継続率」というものも重視しています。
継続率とは、その人がとってきた契約のうち、いくつ継続できているか、という指標です。
たとえば100件の契約をとったAさん。
1年間のうちに5件の解約があれば、1年後の継続率は「95%」ということになります。この継続率はだいたい半年後、1年後、2年後の時点で見られます。
継続率が低くなるとAさんのお給料は下がってしまうというわけです。

つまり、契約してから2年以内に解約されてしまうと担当者の給料に直接響きますからなんとしてでも解約してほしくないというのが本音なんですね。

そして担当者だけでなく、営業部ぐるみで解約を阻止してくるようなこともあります。

解約しようとして担当者に連絡しても、「書類を準備するのに時間がかかります」「今、上司が不在で……」などとわけの分からない言い訳で引き伸ばしをされたりするんですね。

また、「今解約すると損ですよ」ということも言われます。
解約によって損をするかどうかを判断しにくい場合は、念のため保険ショップの店員さんなど、第三者に相談してみることをおすすめします。
悪質な担当者に当たってしまった場合は虚偽の説明をされている可能性もありますし、鵜呑みにするのは危険かもしれません。もちろん、良識のある担当者であれば解約によって損する場合はしっかり教えてくれますが、良心で言ってくれているのか解約させないために言っているのか分からない場合は第三者に相談しましょう。

「解約させない」はコンプライアンス違反!

そもそも、生命保険の解約をさせないというのは、「コンプライアンス違反」です。
コンプライアンスとは「法令遵守」という意味ですが、生命保険の場合はコンプライアンス違反というのは絶対にあってはならないことです。

コンプライアンス違反は、もちろんセクハラなどの違法行為も含まれますし、生命保険の場合は名義貸しや、持病がある人を保険に入れるための替え玉受診などがありますが、解約をさせないというのは比較的よくあるようです。

生命保険というのは、あなたの財産だと言えます。
ですからあなたが解約したいと言えば、解約できるのが普通です。それを、保険会社が阻止して良いわけがありません。
もし、それによって解約が遅れてしまい余計に保険料がかかってしまったら、それはどろぼうと同じです。さらに、解約でもめた場合は貴重な時間まで奪われなくてはならないので、なるべくスムーズに解約したいものです。

解約しやすい保険と解約しにくい保険?

生命保険でも、契約から2年以内のものは解約しにくいです。

保険会社によっても違うと思いますが、商品によって

・郵送で手続きできるもの
・支部窓口など、担当者以外が解約を受けても良いもの
・担当者が必ず関わらなくてはならないもの

というように決まっています。
これは完全に保険会社の都合ではありますが。

契約してから2年未満の保険の場合、担当者にとって不利益になることですから、他の人が独断で解約書類を送付したりできないのです。
それをしてしまうと、その担当者の収入を奪ってしまうことになりますからね。

そこで、解約しにくい保険の場合は、コールセンターに電話したとしても「のちほど担当者から連絡差し上げます」などと言われるわけです。

では、そのような解約しにくい保険でもスムーズに解約するにはどうすれば良いのでしょうか?

トラブルなし解約する方法

担当者と交流がある場合は担当者に連絡するのが一般的ですが、トラブルなしでスムーズに解約したいなら、コールセンターに電話するか窓口に出向くのがおすすめです。
窓口に出向くのがもっとも素早く手続きできる方法なのですが、その保険が担当者でなければ解約手続きができない商品だった場合は時間のムダになりますから、はじめはコールセンターに電話するのがおすすめです。

ここで、郵送手続きができる契約であれば、コールセンターのお姉さんに書類の送付を依頼すればOKです。
あとは送付されてきた書類に記入して、保険証券を添えて返送すれば解約できます。

次に、郵送手続きは不可でも、担当者以外の人でも解約できる場合は、窓口に出向くと良いでしょう。窓口が遠いとか面倒臭いという人の場合は、自宅にまで来てもらっても良いと思います。
わざわざ保険会社の人に会うのは面倒かもしれませんが、郵送手続きと違って目の前で書類の記入をするので、記入漏れなどの不備が防げるというメリットがあります。

では、担当者でないと解約できない、と言われた場合はどうすれば良いのでしょうか?
コールセンターに問い合わせると、「後日担当者から連絡いたします」といったことを言われると思います。
まともな担当者であれば当日もしくは翌日ぐらいには連絡をしてきて、解約する際のデメリットなどの説明はありますが、解約するという意思を伝えればトラブルなしで解約できます。

でも、ごくまれにいる「解約させてくれない担当者」だった場合は、なかなか連絡してこないこともあります。
そんな事態を防ぐためには、コールセンターに問い合わせた時点で解約の意思を強く伝えておきましょう。
もし、解約が遅れてしまえば次の保険料も引き落とされてしまいます。
保険料が引き落とされないように口座にお金を入れないようにしても、解約返戻金がある保険の場合は「自動振替貸付」と言って、解約返戻金の中から保険料を立て替えるということがされてしまいますから、解約返戻金は減ります。そんなのイヤですよね。

ちなみに自動振替貸付自体は悪い制度ではありません。
通常、生命保険は失効してしまうといけないので、万が一保険料の引落ができなくても、自動振替貸付があれば保険を失効させずに済むのです。

ただ、解約したいときにはこの制度が適用されては困りますし、やはり解約する以上は早めに解約してもらわないと困ります。
ですから、担当者から連絡すると言われた場合は、
「いつまでに解約手続きをすれば次の保険料を支払わなくて済みますか?」
と聞いておきましょう。
その日が分かっていれば、もし担当者からの連絡が遅かったりなかなか手続きを進めてくれない場合でも対応しやすくなります。

もし、担当者が連絡をよこさないといったことがあれば、再度コールセンターに電話するか、もしくは直接窓口に出向くと良いでしょう。
問い合わせたにも関わらず担当者が対応しないということを伝えれば、その場で解約手続きを受け付けてくれるでしょう。その際にも窓口でさらに「やっぱり担当者でないと……」などと言われるようなら、強めに抗議してかまいません。
もう解約する保険なのですから、保険会社に対して気を遣う必要はありません。
強気で解約の意思を伝えてくださいね。
なお、窓口に出向いて解約するときには、保険証券、印鑑、本人確認書類を持参すればOKです。

生命保険の解約は、普通ならスムーズにできるものです。
ただごくまれに、なかなか解約させてくれない、といったことも起こります。
そうなれば時間のムダになるだけでなく、次の保険料まで取られてお金ももったいないですから、そこであきらめずにしっかり解約手続きをしておきましょう。

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