医療保険に入る代わりに貯蓄をした方がいいって本当?

医療保険、入った方が良いのか迷っていませんか?

医療保険は、実はとっても損な保険です。

かと言って、入らなくても良い保険ではありません。

それはなぜでしょうか?
ここでは医療保険がどうして損なのか、そして、どうして加入すべきなのかを考えてみましょう。

医療保険は掛け捨て!

医療保険は、掛け捨ての保険です。

掛け捨てというと、そう聞くだけで「もったいない!」と思ってしまう人が多いのですが、保険は基本的に掛け捨てだと思っておきましょう。

といのも、保険と言うのは「相互扶助」の精神のもとに成り立つものだからです。
つまり「助け合い」ですね。

たとえば1000万円の保険に入っていれば、死亡したときに1000万円受け取れますが、この1000万円は、ほかの契約者たちが支払った保険料です。
自分が支払った保険料は、他の誰かの遺族のために使われていて、もし自分が死亡すれば、他の人たちが払った保険料が遺族に支払われることになります。
これは、医療保険も同じです。
医療保険は、入院したり手術をしたりすると給付金が受け取れます。もし、今日医療保険に加入して、来月入院したとします。すると、まだ3,000円の保険料しか支払っていないのに、入院給付金と手術給付金合わせて50万円受けとる、ということも可能ですよね。

このように、相互扶助の精神で成り立っているのが保険ですから、基本的に元は取れないようになっているのです。もし、みんながもとをとれる保険というのが存在すれば、保険会社はつぶれてしまいます。

医療保険に加入したら、実際にいくらぐらい損をする?

医療保険は、別に確実に損をするわけではありません。不幸にも入退院を繰り返すことになってしまえば支払った保険料以上の給付金を受け取ることができます。

ここでは、入院日額1万円の医療保険に加入したとして解説します。
入院日額とは、入院したら1日あたりに支払われる基準額のことで、3日入院すれば3万円、10日入院すれば10万円の給付金が出ます。
さらに、手術をした場合は手術の種類に応じて「入院日額の10倍・20倍・40倍」といった形で給付金が支払われるので、手術の種類によって10万、20万、40万の給付金が受け取れます。

厚生労働省のデータをもとに計算すると、生涯で入院する回数は8回程度、手術は3回程度、そして入院日数は平均35.7日だと言われています。

まず入院給付金を計算してみましょう。
35.7日×8回=285.6日 入院給付金は285万円程度受け取れます。
次に手術給付金です。
いずれも40倍の手術を受けたとしたら、
40万円×3回=120万円

合計、400万円程度受けとれることになります。
もし、10万円の手術を3回受けた場合は315万円程度になります。

一方、支払う保険料はいくらになるでしょうか。
30歳男性で入院日額1万円、終身払いの医療保険の場合はだいたい4千円程度の保険料です。ここでは男性の平均寿命79歳で試算します。

4千円×12か月×49年=235万2千円

約235万円支払うことになります。
いかがでしょうか?
平均的に考えれば、もとは取れるようになっているのです。ちょっと驚きですよね。

ただ、これはあくまでも平均であって、実際には参考にはなりません。全く入院をしない人もいますし、入院したとしても数日で退院してしまう人の方が多いんです。
こうした入院日数や入院回数は、一部の人が長期入院で入退院を繰り返すので平均が高く見えるだけだと言えます。ですから、実際のところは、人数で考えれば医療保険でもとがとれない人の方が多いと言えます。

それなら医療保険は必要ないのでは?

医療保険なんてムダだから、それなら貯蓄をして備えるべき、という意見はよく聞かれます。

それはたしかにそうです。
十分な貯蓄があれば、医療保険は必要ありません。

でも、ここで言う「十分な貯蓄」というのはどれぐらいでしょうか?
目安としては、300~500万円程度です。
今、それだけの貯蓄はありますか?
もちろん「マイホーム資金」や「子どもの学資保険」など目的のあるものではなく、それ以外の貯蓄です。

若い世代だと、そこまでのゆとりはなかなか無いと思います。
今から貯蓄を始めるとしても、十分な蓄えができるまでには何年かかるでしょうか?その間に思い病気にかかってしまったらどうするのでしょうか?

ですから、結局は医療保険で備えるしかないのです。
医療保険は、たしかにムダになってしまうことも多いものですが、それを言ってしまえば定期保険やがん保険など、ほとんどの保険はムダということになってしまいます。でも、ムダだとか、損得できめるものではありません。

今、現状として病気になったらお金に困るなら医療保険に入るべき。
今死んだら家族に迷惑がかかるのであれば定期保険にはいるべき。

損するかどうかではなく、「万が一の場合に困るかどうか」を基準にするべきです。
そして、すこしでも損をしたくないのであれば、並行して貯蓄に励み、十分な貯蓄ができた時点で医療保険は解約すれば良いのです。

先進医療は重要です

ただ、医療保険の中でも、保険としてもっておきたい機能があります。
それは、先進医療特約です。

先進医療特約とは、先進医療を受けた際に給付金が支払われる特約です。

先進医療は、分かりやすく言えば「まだ保険の適用になっていない医療行為」のことです。
保険がきかないということは高額療養費制度の対象にもならず、全額自己負担になる治療のことです。

先進医療の種類はいろいろあり、かかる費用もさまざまです。数万円で済むものもあれば、数十万円のものもあり、高いものだと300万とか500万もの費用がかかることもあります。

こうした治療を受けられるだけの貯蓄を蓄えるのは、かなり大変ですし、若い世代の人にとってはむしろ不可能と言っても過言ではありません。

医療保険に特約としてつけていれば、この先進医療の費用も給付されるので、かなり助かるのではないでしょうか。

先進医療特約の保険料は非常に安く、1か月100円前後です。
高額な先進医療なのにこれだけ保険料が安いということは、実際にはさほど多くはおこなわれていないということですが、それでも、万が一のことを考えれば月々100円程度の負担で数百万円もの保障が得られるというのは大きいのではないでしょうか。

先進医療特約の限度額は保険会社によって違いますが、通算1000万円まで、2000万円までなどと決まっています。
先進医療特約の場合は「1回いくら」と決まっているわけではなく実際にかかった金額を補償してくれるもので、何度か先進医療を受けたとしても通算金額に達するまでは支払ってもらえます。

この先進医療特約だけは、医療保険が不要だと言うひとにもぜひもっておいて欲しいと思います。
ですからある程度の蓄えがある場合は、入院日額は少ないものでかまいません。安いものなら入院日額5,000円で、保険料1,500円程度からあります。(30歳男性の場合)

保険は「万が一」のために

医療保険はたしかに、損することも多い保険です。ですから
入院日額1万や2万といった大きな保障を持つよりは、貯蓄しといた方がトクだと言えます。ただ、十分な貯蓄が無いのであれば十分な保険に加入しておくべきですし、そこそこの貯蓄ができてからは、入院日額を小さなものにして、先進医療特約をつけた医療保険は継続すべきです。

保険を損得だけで考えてしまうと「損」になる保険の方が多いのですが、保険は「万が一」に備えるためのものです。もし、万が一、大きな病気をして莫大な医療費がかかってしまったとき、安心して治療に専念するためにはそれなりの備えが必要になります。

保険に入って損した!という人がいる一方で、「保険に入っておいて良かった」と思っている人もたくさんいます。
できれば「万が一」のことなんて起こってほしくないものですが、万が一のことが起こってしまったときに困らないで済むようにしておくには、やはり医療保険は必要だと言えるのではないでしょうか。

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