医療保険の入院日数、30日で大丈夫?

医療保険に加入している人は多いと思います。医療保険とは、入院や手術をしたときに給付金が支払われる保険のことです。

医療保険で受け取れる金額は、「入院日額」が基本となります。入院日額とは入院1日あたりに支払われる給付金のことで、手術をした際の給付金も、この入院日数に応じて支払われるのが一般的です。手術の内容に応じて、入院日額の10倍、20倍、40倍などと決まっています。

たとえば入院日額1万円の医療保険に加入していて、10倍の対象となる手術を受けたら10万円支払われる、ということです。
もし入院日額が5千円なら、5万円が支払われるということになりますね。

さて、医療保険に加入する際に決めなければならないのは入院日額だけではありません。同じく重要なのが「入院限度日数」です。

入院限度日数とは、1入院あたりの限度日数のことで、60日、120日など種類があります。

最近は平均入院日数が短くなってきていることはご存じでしょうか。ガンになったとしても、入院せずに通院治療をすることもありますよね。また、はじめだけ入院して、あとは通院治療に切り替える、ということも多々あります。

現在の、平均入院日数は35.6日だと言われています。いかがでしょうか?ちなみに年代別の平均入院日数は以下の通りです。

0~14歳……8.9日
15~34歳……13.0日
35~64歳……29.5日
65~69歳……47.7日
70~74歳……50.2日
70歳以上……54.2日

このように、高齢なると入院日数は長くなる傾向にあります。

では、医療保険の入院日数は何日にするのが良いのでしょうか?

現在、医療保険の入院限度日数は30日もしくは60日が一般的になっています。(昔は120日や240日もあったんですよ。)

この平均入院日数を見る限りは、若いうちは30日のものにしておいて、終身タイプの医療保険であれば老後のことも考えて60日のものを選ぶという人が多いのではないでしょうか。

ここで考えておきたいのは、保険に入る目的です。

保険というのは、万が一の場合に、経済的な部分を支えてくれるものです。自分ではどうにもできないようなとき、つまり、自分のお金だけでは足りない場合に、足りない分を補てんするのが保険です。

では、入院日額5千円の医療保険で、30日入院したら、いくら受け取れるのでしょうか。答えは簡単、15万円ですね。もし10日しか入院しなければ、受け取れる給付金は5万円です。

若いうち(15~34歳)の平均入院日数は13日ですが、13日間入院したとしても受け取れる給付金は6万5千円。これぐらいの金額なら、自分でなんとかできないでしょうか?

このように考えると、本当に備えるべきなのは短期入院ではなく、長期入院に対して、だということが分かります。

短期入院であれば、仕事を休んだとしても有休を使ったり傷病手当をもらったりして対処できますが、長期入院となるとそうもいかなくなります。

ただ長期入院になれば医療費自体は下がります。これは、高額療養費制度があるからで、医療費の自己負担分は減らすことができます。でもそれでも入院が長引くと仕事を退職しなければならなくなったり、長期間入院することで家族の負担も増えますからある程度まとまったお金が必要になると思います。

では、長期入院に対応するために、60日や120日のものに加入した方が良いのでしょうか?

実は入院日数に関しては専門家でも意見が分かれるところです。一般的な意見としては、「60日あればほとんどすべての入院がカバーできる」として60日を勧めるものです。

一方、「実際には大半の人は30日以内に退院していて、ごく一部の長期入院の人が平均を押し上げているだけだから、30日あれば十分」という意見もあります。

たしかに、たいていの入院は30日あれば十分まかなえると思います。ただ30日の医療保険を選べば、長期入院への備えは捨てる、ということになります。これでは、「万が一」に備えるためという保険の目的を達成できていないということになりますよね。

ちなみに保険料は、30日タイプと60日タイプでは月々数百円の差が出てしまうので、この差が安いと思うか高いかと思うかで決めても良いと思います。

理想としては、貯蓄が十分に無いのであれば、60日もしくは120日タイプを選ぶことをおすすめします。若いほど入院日数は短いものですが、それでも長期入院をする人はいます。たとえ可能性が低いとしても、万が一長期入院をしたときに自分では対処できないのであれば、保険で備えておくのが良いのではないでしょうか。

そして、ある程度年齢を重ねて貯蓄ができるようになれば、30日タイプに切り替えたり、もしくは医療保険自体を解約してしまっても良いでしょう。老後がもっとも入院リスクが高くなるので医療保険は必要だと感じられるかもしれませんが、長年にわたって保険料の支払いを続けるよりは、適当なところで解約してその分を貯蓄に回した方が万が一への備えができます。

このように、医療保険では、入院限度日数を選ぶのも重要です。保険会社によって選べる日数が違うので、保険料とあわせて比較するようにしましょう。

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