保険を担保にお金を借りる契約者貸付

契約者貸し付けと言う制度があるのをご存じでしょうか。生命保険を契約していると、保険を担保にお金を借りることができる、というものです。

どういう仕組みなのか、ここで紹介しましょう。

生命保険を解約する時には「解約返戻金」が戻ってきます。

解約返戻金の金額は支払った保険料と同じではなく、手数料に当たる部分が引かれているので払った金額よりは少なくなっています。ただ払込期間が満了した後の契約であれば解約返戻金が総払込保険料を上回ることもあります。

さて、どうしても保険料の支払いが厳しい、生活が厳しい、という場合に、保険の解約を考えることになります。でも、解約してしまえばいざというときの保障はなくなってしまいますし、解約返戻金が総払込保険料を下回っていれば損をします。

そんな解約を回避できるのが、契約者貸付制度です。

契約者貸付制度では、解約返戻金があれば無条件で貸付を受けることができます。キャッシングを利用するときのような審査は不要です。

貸付ができるのは解約返戻金の一定範囲内であれば自由です。もし、一時的に家計が苦しい、ということであれば、必要な分だけ借りて、すぐに返す、ということもできます。

ただ、契約者貸付は借金のようなものですから、利息や、返済方法も気になりますよね。

まず利息についてです。契約者貸付には利息がかかりますが、貸付利率は契約した時期によって違います。生命保険の保険料は「予定利率」によってあらかじめ割り引きされていますが、予定利率の高い契約ほど、貸付利率は高くなります。

たとえば日本生命の場合、

平成6年4月1日以前の契約………………………5.75%
平成6年4月2日~平成8年4月1日までの契約……4.75%
平成8年4月2日以降の契約………………………3.75%

となっています。この利率を見れば分かるように、キャッシングを利用するのに比べたらかなり低いですよね。低利率で貸付が受けられるのも、契約者貸付制度の魅力です。

では、借入や返済はどのようにおこなうのでしょうか。

契約者貸付の手続きは書類でもできますが、最近はインターネットや電話での手続きでも可能になっています。さらにATMで借入をできるところもあり、たとえば日本生命の場合は「ニッセイカード」を持っていれば、ニッセイATMやその他提携銀行ATMで借入、返済ができるようになっています。

インターネットや電話、書類での手続きの場合は、すぐに借りられるわけではなく一定の手続きを経た後になるので、数日かかる場合もあります。

インターネットや電話、書類での手続きで返済する場合は、返済する日にちと金額を知らせて、指定口座への振込、もしくは郵送されてくる振込用紙によって振込返済をします。

契約者貸付にも利息がかかりますから、返済せずに放っておくと利息が膨らんで解約返戻金の限度いっぱいまで食いつぶしてしまうこともあります。利息が膨らみすぎると保険は失効してしまうので、必ず返済するようにしましょう。

ただ、利息だけでも返済していれば失効にはなりませんし、保険会社でも返済計画を相談することもできるので、分からないことはすぐに相談するようにしておきましょう。

また、もし契約者貸付の借入残高が残ったまま死亡したりすれば、死亡保険金から借入残高と利息を引いた差額が支払われることになります。家族に内緒で借入をしていても、死亡してしまえばバレてしまうので気を付けてくださいね。

契約者貸付制度は、解約返戻金の一定範囲内で貸付を受けられるものです。

ですから、生命保険に入っているからと言って必ずしも貸し付けを受けられるわけではありません。解約返戻金が発生しない(少ない)商品の場合は契約者貸付制度の対象外となりますので注意しましょう。

契約者貸付制度の対象外となる保険としては、定期保険(例外あり)、収入保障保険、医療保険といった、解約返戻金が無いか、もしくはほとんど無い保険契約です。保険証券や設計書を見れば解約返戻金があるのかどうかが分かるので、確認しておきましょう。

また、解約返戻金というのは、年々増え続けるものですから、保険契約が続く限りは貸付限度額も増える、ということになります。でも、安易に借りることを繰り返しているといずれ保険を失効させてしまうことにもなりかねませんから、契約者貸付制度を利用する際には一時的な利用にとどめて、クセにならないように気を付けてくださいね。

契約者貸付を利用した場合、キャッシングなどを利用したときと違って、返済期日もなければ催促もありません。返済してもらえなくても保険が失効するだけで、保険会社としては痛くないからですね。

ただ、毎年残高に関するお知らせは届きますし、失効しそうなときにもお知らせがありますから、保険会社からのお知らせには必ず目を通すようにしましょう。(まれに、貸付の返済をすっかり忘れた上に保険会社からのお知らせにも目を通さずに保険を失効させてしまう人がいます。)

生命保険は、長年にわたって続く契約です。その長年の人生の中では、転職をしたり失業したり、お金に困ることもあるかもしれません。

そんなときには契約者貸付制度が役に立つこともありますし、安易にキャッシングやカードローンに手を出す前に、契約者貸付制度を利用できるか確認するようにしてくださいね。

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