JA共済の学資保険

学資保険は、返戻率が重要です。返戻率とは、支払った保険料にたいして返ってくる保険料の割合のことです。

学資保険には育英年金や医療特約など保障が充実しているものもありますが、人気があるのはそうした特約がついていないシンプルなものです。

というのも、特約がついているとその分の特約保険料がかかってくるので、返戻率が下がるのです。もちろん返戻率は下がっても保障が大きくなるのですから損をするわけではないのですが、学資保険はシンプルに貯蓄機能だけでいい、という人が多いんですよ。

返戻率の高い学資保険というとアフラックやソニー生命、フコク生命あたりが人気で、2013年4月に販売された日本生命の新しい学資保険も返戻率が高く人気が出そうです。

さて、JA共済の学資保険も、実は返戻率は高い商品です。JA共済の学資保険は3つのタイプがあります。(※JA共済の場合は「学資保険」ではなく「子ども共済 学資型」と言いますが、ここでは学資保険という呼び方で統一します。)

「すてっぷ」「にじ」「えがお」という商品名で3種類あり、それぞれの特徴は以下のようになっています。

・すてっぷ:大学資金を重視し、貯蓄性の高いタイプ。最も返戻率が高い。
・にじ  :入園・入学時にもお祝い金が受け取れるタイプ。
・えがお :入園・入学時にもお祝い金が受け取れるほか、被保険者(子ども)が死亡した場合の保障が手厚いタイプ。返戻率は低い。

また、それぞれに育英年金や、医療特約をつけることもできます。それぞれお祝い金の受け取り方は以下のようになります。※合計の受取金額を300万円にした場合

【すてっぷ】
大学入学時:60万円
大学2年目:60万円
大学3年目:60万円
大学4年目:60万円
満期時  :60万円

【にじ・えがお】
幼稚園入園時:15万円
小学校入学時:30万円
中学校入学時:30万円
高校入学時 :60万円
大学入学時 :90万円
満期時   :75万円

このように、JA共済の学資保険の場合は、大学入学時に受け取れる金額が多くありません。満期を22歳にすることで返戻率を高くしてあるのですが、一番お金が必要になるときにまとまったお金を受け取れないというのはちょっと不安かもしれませんね。

さて、JA共済の学資保険の保険料は、以下のようになっています。(300万円受け取れる契約にした場合)契約者:30歳男性 被保険者:0歳

すてっぷ 共済掛金   12,762円
     共済掛金総額 2,756,592円
     返戻率   108.8%

にじ   共済掛金   12,156円
     共済掛金総額 3,209,184円
     返戻率    93.4%

えがお  共済掛金   13,023円
     共済掛金総額 3,438,072円
     返戻率    87.2%

「にじ」と「えがお」の場合は払込期間が22歳となり、「すてっぷ」の場合は18歳までです。「にじ」と「えがお」に関しては保障が充実している分、返戻率はぐっと下がりいわゆる「元本割れ」の状態になっています。保障は充実しているので加入する人も多いのですが、ソニー生命やアフラックなどのシンプルな学資保険が希望なら「すてっぷ」しかないでしょう。

また、年齢別の保険料と返戻率はこのようになります。(「すてっぷ」の場合。契約者は男性、被保険者0歳で計算)

20~21歳 12,723円 109.1%

22~23歳 12,726円 109.1%

24歳    12,729円 109.1%

25歳    12,732円 109.0%

26歳    12,735円 109.0%

27歳    12,741円 109.0%

28歳    12,747円 108.9%

29歳    12,753円 108.9%

30歳    12,762円 108.8%

31歳    12,768円 108.7%

32歳    12,780円 108.6%

33歳    12,789円 108.6%

34歳    12,801円 108.4%

35歳    12,813円 108.3%

36歳    12,828円 108.2%

37歳    12,846円 108.1%

38歳    12,684円 107.9%

39歳    12,885円 107.7%

40歳    12,909円 107.5%

では、子どもの年齢別の保険料も確認してみましょう。(契約者は30歳男性)

0歳:12,762円 108.8%

1歳:13,590円 108.2%

2歳:14,523円 107.5%

3歳:15,585円 106.9%

4歳:16,797円 106.3%

5歳:18,201円 105.6%

6歳:19,836円 105.5%

7歳:21,771円 104.3%

8歳:24,096円 103.7%

9歳:26,940円 103.1%

10歳:30,495円 102.4%

11歳:35,070円 101.8%

12歳:41,171円 101.2%

ご覧のとおり、JA共済の学資保険は、12歳まで加入できるというのが特長です。さすがに掛金は高くなりますし、返戻率は下がりますが、それでも貯蓄をしておきたいという人にはおすすめです。

それから、JA共済の学資保険は払込免除の対象が幅広い、ということも特長です。通常、契約者(親)に万が一のことがあった場合は以後の保険料の払い込みは不要になります。この「万が一のこと」というのは、死亡、もしくは高度障害の場合です。一方JA共済では、重度要介護状態も含まれています。

JA共済の学資保険に入る場合は、返戻率は高めですが、大学入学時に受け取れる金額が少ない、というのがネックですね。
でも毎年まとまったお金が受け取れるので、大学入学時の不足分は他の方法で準備して、あとはJA共済の学資保険でまかなう、というのも良いかもしれませんね。

ただ一つ注意しておきたいのは、JA共済は、保険会社ではありません。生命保険と共済の違いは、共済は営利目的ではないので掛金が安い、割戻金が多め、ということです。

でも、共済の場合は「生命保険契約者保護機構」の保護対象にはなりません。生命保険契約者保護機構というのは、万が一保険会社が破たんしてしまった場合にも保険契約を引き継いでくれる保険会社の手続きをしたり、場合によっては保護機構自体が引継をしてくれるものです。

ところが共済の場合は生命保険ではないので保護の対象とはなりません。JA共済をはじめ県民共済やコープ共済などの共済は当然健全な経営をおこなっているので危険!ということはないと思いますが、万一の場合の保障は無い、ということは知っておいた方が良いでしょう。

JA共済の学資保険は、充実した保障のある商品もありますし、加入できる年齢も幅広いので、選択肢の一つに入れても良いのではないでしょうか。

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