生命保険の始まりは17世紀のイギリス?保険の歴史

生命保険の最も古いルーツとしては、17世紀のイギリスではじまった、葬儀費用の積立制度だと言われています。

最初に始めたのは牧師さんたちでした。当時は、牧師さんが死んだ場合には多額な葬儀費用が必要だったので、みんなでちょっとずつお金を出し合おうということになりました。

普段から少しずつ貯めておいて、誰かが死亡したらみんなで貯めたお金から葬儀費用を出す、という仕組みです。

そうすれば、一気に高額な費用を負担することもなく、遺族も助かりますよね。

しかし、この制度は長くは続かなかったそうです。というのも、若い牧師さんたちから不満がでたのです。それもそのはず、みんな同じ金額を積み立てるということは、普通に考えれば若い人の方が長期間支払わなくてはなりません。

お年寄りは数年支払っただけでたくさんのお金を受け取れるのに、自分たちは下手をすれば損をしてしまいます。ですから新たに参加する人もいなくなり、この制度は消えてしまいました。

当時、イギリスでは産業革命が起こっていて、人々のライフスタイルが大幅に変わっていった時代でもあります。

その後も、商人同士の組合であるギルドが積立制度を作ったり、18世紀には生命保険会社も誕生しました。

しかし、やはり、なにかしらの「不公平感」があったために、なかなか上手くはいかなかったようです。

たとえば、「あの人は大工だから普通の人より死ぬ確率が高いんじゃないの?」「あの人は持病があるのにみんなと一緒の保険料なんてずるい」といった具合です。

当時は今のように生命表なんてなかったので、保険料の決め方もデタラメで、保険会社への不信感も出やすかったと思います。

その後、有名な天文学者エドモンド・ハレーが統計学的に人の死亡率が分かることを発表したことで、一気に生命保険会社は合理的に保険料の設定ができるようになりました。

年齢や性別によって細かく保険料の設定ができるようになったので、不公平だという不満もなくなっていきました。

現在、わたしたちは、「若い人は保険料が安くて、歳をとると保険料が高くなるなんて不公平だ」なんて思いがちかもしれませんが、実は逆なんですね。

歳をとると死亡率も上がってしまいますし、保険料を支払う期間も短くなります。

ですから保険会社でも早めの加入を勧めるわけですね。ある程度歳をとってから保険に加入したい場合は、本当にその保険が必要なのか、貯蓄で賄うことはできないのか、ということを熟考しましょう。

さて、話を生命保険の歴史に戻しますが、日本では、生命保険はいつからあるのでしょうか。

日本に生命保険を紹介したのは福沢諭吉です。「西洋旅案内」の中で、生命保険に関する記載があります。

その後、明治14年に、日本で初めての生命保険会社が設立されました。それが「明治生命」(現在の明治安田生命)です。

そして、明治21年には「帝国生命」(現在の朝日生命)、明治22年には「日本生命」が誕生しました。

はじめはなかなか普及しなかったのですが、度重なる戦争によって、徐々に契約者を増やしていきます。

日本の保険会社では、いわゆるセールスレディ、外交員には女性が多いですよね。これは、戦争で一家の大黒柱を亡くした未亡人たちの就職先として斡旋されてきたという歴史もあるそうですよ。

現在の日本では、国内の保険会社だけでなく外資系の保険会社も多数参入してきていて、さらにはネット生保も増えてきており、さまざまな選択肢から選べるようになりました。

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