学資保険は客寄せパンダ

学資保険は、各社特徴がありますが、なによりも重視したいのは「返戻率」です。

学資保険というのはお金を貯めるのが目的の保険です。ただお金が貯まるというだけでなく、利息でいくら増えるか、というのが重要なんです。

返戻率というのは、支払った保険料に対していくら返ってくるか、という割合です。100万円支払って、100万円受け取れる、という場合は100%です。そして、90万円支払って100万円受け取れるのであれば111%になりますし、110万円支払っても100万円しか受け取れないものは91%で、元本割れしている状態です。

元本割れしている学資保険の場合は、育英年金や医療特約といった保険としての機能が充実しているもので、それだけ保険料が上乗せされるので返戻率が下がるのです。

学資保険で人気があるのは、このような育英年金や医療特約がついたものではなく、お金を貯めると言った目的をシンプルにかなえることができるタイプです。これなら返戻率は100%を超え、人気商品の場合は110%を超えるものもあります。

通常、貯蓄をするときに気になるのは、預金の利率ですよね。でも学資保険の場合は返戻率というもので表されているので、実際に利回りに直すといくらになるのか?ということが気になります。

返戻率が110%程度の学資保険の場合は、18歳払込のプランで利回りは0.9%程度になります。
定期預金などの利率と比べていかがでしょうか?

銀行の定期預金などを利用する場合は源泉分離課税で20%の税が引かれるので、税引き後の利回りで比べることが重要ですよ。

現在の定期預金などの利回りを見ると、学資保険の方が有利であることが分かります。学資保険はそれだけ契約者にとっては有利で、保険会社にとっては儲けの少ない商品であることが分かります。

実は、保険会社としては、このような利益の薄い学資保険は積極的に売りたいわけではありません。保険会社が儲かるのは定期保険や医療保険のような掛け捨ての保険です。

では学資保険がなぜ、そこまで契約者にとって有利に作られているのでしょうか。それは、「学資保険は客寄せパンダだから」と言うことができます。

学資保険に入る人というのはどういう人でしょうか?

子どもが生まれたばかり、もしくはまだ小さい子どもがいる、という親御さんですよね。そうした親御さんは年齢も20代から30代と若いです。若い方が健康状態が良く保険には入りやすいですし、月々の保険料も安くで済みます。

また、子どもがいるということは、子どもが大きくなるまでは大きな保障が必要な人、だと言えます。

働き盛りのお父さん・お母さんの生命保険は、保障も大きいですし、今後数十年にわたって顧客でいてもらえる可能性があります。家族全体の生命保険を契約してもらうことができれば、その担当者は1か月分のノルマを楽にクリアできるでしょう。

つまり、学資保険の加入をきっかけに、親御さんの保険も売りたい、というのが保険会社の本音です。

学資保険に入ったから安心、ということはありません。学資保険に入れば教育資金を計画的に準備することができますし、万が一契約者(親御さん)になにかあっても学資保険で契約した学資金は保障されます。でも、それだけでは万が一の保障としては足りません。そこで、親御さんの保険もトータルで考えて、提案されることになります。

学資保険は儲けが少ない保険なので、外交員の成績に反映される部分も非常に小さいです。それだけでは到底ノルマをクリアできません。

そう聞くと、なんとなく嫌な気持ちになるかもしれませんが、子どもが生まれたときというのは、生命保険を見直すチャンスでもあります。一度しっかりライフプランを立てて、それに見合った生命保険を準備していれば安心が得られます。
もし、学資保険だけに入る!と他の提案を突っぱねてしまっては、せっかくの保険見直しのチャンスを逃すことになります。

学資保険は確かに嫌な言い方をすれば保険会社が儲けるための客寄せパンダではありますが、契約者にとっては、保険と向き合う絶好の機会でもあるのです。

もちろん生命保険への加入や見直しはいつでもできるものですが、早い方が良いに決まっています。

ずるずると先延ばしにしていれば、年齢が上がるごとに保険料は高くなります。また、先延ばしにしているあいだに病気をしてしまう可能性もあります。病気によっては保険への加入ができなくなる場合もあるので、早めに準備しておいた方が良いんですよ。

子どもが生まれたから、と、とりあえず学資保険の加入を考える親御さんでも、それをきっかけに自分の生命保険や今後のライフプランについても考えるきっかけとするのが良いのではないでしょうか。

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