低金利の学資保険にメリットはない!?運用は計画的に

銀行の預金利率というのは、日々変動します。一方、生命保険は銀行と同じように金融機関でありながら、利率は一定になっています。

生命保険の保険料は、契約時に「予定利率」というものが決まります。この予定利率というのは、「運用によってこれぐらいは増やせるだろうから、その分必要な保険料を安くしておきますよ」というものです。

契約途中にいくら銀行の利率が軒並み上がっていたとしても、生命保険の保険料を変更することはありません。利率が変動して毎月保険料が変わったのでは契約者としても不便ですもんね。

現在の生命保険の予定利率というのは1.5%程度です。昔に契約された保険では5%を超えるものもザラにあったんですよ。

簡単に言えば、10,000円の保険料が必要な保険は、予定利率が1.5%なら9,850円になり、予定利率が5%なら9,500円でいい、と言う』イメージです。生命保険というのは長期間支払っていくものですから、これが10年続けばその差は42,000円の差になってきます。

さて、現在の予定利率は1.5%程度。さっぱり金利が上昇する気配がないものですから、最近のお父さんお母さんは「学資保険はこんなもんか」と思っているかもしれません。でも、今後金利が上昇すれば、学資保険よりも有利な金融商品が増えてくることでしょう。

「だから、今、学資保険に入るのは損ですよ」

という意見もあります。たしかに、学資保険の契約というのは、18年間ほど続くものです。18年後の経済情勢がどのようになっているのかはさっぱり分かりません。数年後にでも金利が上昇していれば、「学資保険に入らなければ良かった」ということにもなる可能性はあります。

ただ、学資保険には、他にもメリットがあります。一つめは、学資保険は、保険機能を持っている、ということです。保険ですから当然のことですが、単純に利率だけで金融商品と比較するべきではない、ということです。

学資保険は、もし、契約者に万が一のことがあれば、その後の保険料の支払いは免除されます。つまり、契約してしまえば、解約しない限りはなにがあっても確実に学資金が受け取れる、ということです。これが保険ならではのメリットです。

二つめは、貯蓄のしやすさです。預貯金で教育資金を確保するには、強い意志が必要です。順風満帆で生活が十分に潤っていれば良いのですが、実際にはそういう人は少ないですよね。

十分とは言えない収入をやりくりしながら貯蓄をするのはけっこう困難をともなうものです。友達の結婚式が立て続けにあったり、予想外の出費が続いたりすると、たちまちやりくりに困ってしまいます。そのときに、預貯金であればそのお金をおろして生活費に充てることもあるでしょう。

もちろん、生活に困窮したときのためにある程度の預貯金は持っておきたいものですが、本来手を出さなくても切り抜けられたかもしれないのに、あれば使ってしまう、ということが多いんです。

学資保険の場合は毎月保険料が自動で引き落とされるわけですから、自分で貯蓄用口座にうつす手間がありません。そして、お金が必要になっても、解約するのには手続きが必要ですし、満期前に解約してしまうと、支払った保険料よりも返ってくる解約金は少ないので損です。そのため、手を付けないで済むのが学資保険のメリットです。

三つめは、「子どものための貯蓄である」という意識が働きやすい、ということです。学資保険は、「学資保険」という名前ですから、子どもの教育資金であることが分かりやすいですよね。そして、保険証券には子どもの名前が記載されています。

生命保険を使って貯蓄するということは「貯蓄に名前をつける」というふうにも言えます。家計をやりくりしていると、各予算の残高が曖昧になってしまうこともありますが、学資保険なら「これは○○ちゃんの」「これは△△ちゃんの」というふうに、名前で一目瞭然になるので、うっかり使ってしまうこともありませんし、ちょっと生活が厳しくなっても「これは○○ちゃんのお金だから」と、使いたくなる気持ちを抑えやすくなる、という効果もあるんですよ。

このように、学資保険にもメリットはあります。かと言って、教育資金をすべて学資保険で備えるのはリスクもあるので、他の金融商品を併用するのがおすすめです。

リスクというのは主に「インフレリスク」のことで物価が上昇した場合のリスクに備えるならば、情勢に応じて金利が変動する金融商品も使った方が、トータルでの損が出にくくなるんですよ。

この低金利時代ですから、利率を重視するよりも、「貯めやすさ」を重視するのも良いですね。学資保険の他にも、勤務先の財規貯蓄や社内預金、それから自動で積み立てができる、「自動積立定期預金」を使うのも良いでしょう。

「貯蓄は得意!」という人は少ないと思います。お金の計算が苦手でも、こまめに金利のチェックができなくても、確実にお金を貯めたい、という人には、学資保険に入るメリットはあると思いますよ。

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