学資保険の返戻率ってなに?返戻金で大損しない

学資保険に加入しようと思って情報収集をしていると、「返戻率」という言葉に出会います。この返戻率というのは、どういうものなのでしょうか?

学資保険は、教育資金を確実に貯めるためにはぴったりな方法です。そして、支払った金額に対して、受け取れる金額は多くなります。預貯金でも利子がつくわけですから、学資保険でも受け取れる金額が増えるのは当然ですよね。

その、支払った金額に対して、受け取れる金額の割合を「返戻率」と言います。

たとえば30歳男性が、子どもが生まれてすぐに学資保険に加入した場合。学資保険で有名なソニー生命の場合なら月々の保険料は4,140円。総額894,240円支払って、受け取れる満期学資金は100万円になります。この場合の返戻率は111.8%になります。

返戻率の計算というのは、とても簡単なものです。この場合の計算式は

1,000,000÷894,240×100=111.8268……

となります。

この方法さえわかれば、自分で計算ができますよね。返戻率は、当然高い方が良いものです。この返戻率が100を切る場合は「元本割れ」と言われる状態です。

ただし普通に貯蓄して元本割れすることはまずありませんし、学資保険の場合も、元本割れというよりも、医療特約や育英年金などの特約によって返戻率が下がって見えるだけです。

ただ、ホームページ上に載っているような返戻率には注意が必要です。

学資保険の保険料は、契約者の年齢と、被保険者(お子さん)の年齢によって変わります。また、医療特約などがついている場合は単純に比較はできません。必ず、契約者の年齢・被保険者の年齢・保障内容を同じ条件で比較するようにしてくださいね。

そのためには、モデルプランではなく自分の年齢・お子さんの年齢に合わせた見積もりを請求して、各社の返戻率を比較するようにしましょう。

ただ、ここで、気になることはありませんか?学資保険以外にも教育資金を準備する方法はありますよね。定期預金などで教育資金を準備することも当然あります。

学資保険にもデメリットはありますから、学資保険だけを使うよりも、ほかの方法と併用して貯蓄するのが理想的です。でも、定期預金などでは、「返戻率」という考え方ではなく、利率で比較しますよね。

学資保険の返戻率が高くても、「結局、定期預金の利率とどっちがお得なの!?」って思いませんか?

そこで、学資保険の返戻率を、利率に換算することが必要になります。でも、利率に換算するのは非常に複雑な計算になります。電卓でするにも簡単にはいきません。エクセルがあれば、誰でも簡単に計算可能です。

RATE関数というものを使えば必要事項を入力するだけで計算ができるので試してみてくださいね。返戻率から利率を求めるには、以下のような式になります。

=RATE(期間,定期支払額,現在価値,将来価値,支払期日)*12

※このままコピーしてエクセルに貼りつけた上で数値を入力するとスムーズです。

さきほどの学資保険の例で計算してみましょう。

期間は、支払い回数を入力するので、12か月×18年間で216回。この場合は「216」と入力しても良いですし、「12*18」と入力しても良いですよ。

定期支払額というのは月額の保険料ですから、ここでは「-4140」と入力します。エクセルでは支払うお金には「-(マイナス)」をつけるのを忘れないようにしましょう。

現在価値は「0」と入力します。

将来価値は、最終的に受け取る学資金のことですから、「1000000」と入力します。

支払期日は空欄でかまいません。すると、このような式になります。

=RATE(12*18,-4140,0,1000000)*12

Enterキーを押すと、瞬時に計算されます。答えは「1.225%」です。このように、返戻率を年利へ変換することができるので、とても便利です。

一方、預貯金に関しては、各金融機関のホームページにはシミュレーションができるようになっているので、実際に入力して計算することが可能です。

さきほどはソニー生命の学資保険で計算したので、今度はソニー銀行で計算してみましょう。

ソニー銀行のシミュレーションを使うと、学資保険と同じように月々4,140円ずつ貯蓄して、100万円受け取ろうと思うと、「18年5か月」かかるという結果がでました。(平成25年3月現在)

これなら、学資保険の方がお得、ということになりますね。ただ繰り返しになりますが、学資保険は契約者の年齢、被保険者の年齢によっても保険料が変わるものです。

生命保険でも、年齢が上がるほど、保険料は高くなりますよね。今回の例では30歳の男性の場合にしていますが、もっと若い人であれば、保険料はもっと安くなります。逆に、年齢が上がれば保険料は高くなるので、返戻率が変わってきます。

たとえば契約者が40歳の男性の場合では、同じ100万円を受け取れる学資保険でも、保険料は4,200円となります。
返戻率は110.22%です。

また、契約者が女性の方が、保険料は安くなります。お父さんではなく、お母さんを契約者にすることで、より返戻率は上がります。

ただし、学資保険のメリットの一つである、「契約者に万が一のことがあった場合には以後の保険料の支払いは不要になる」というものを忘れないでくださいね。

契約者をお母さんにしている場合は、お父さんに万が一のことがあっても保険料の支払いは続きます。お母さんに万が一のことがあった場合のみ、保険料の支払いが不要になります。

自分の年齢、お子さんの年齢で計算してみたときに、学資保険がお得なのか、定期預金がお得なのかを判断するようにしましょう。

ちなみに、保険以外の方法での貯蓄では、通常、利率は変動しますよね。たとえ今の利率が低くても、今度上がるかもしれません。学資保険は一度契約すると契約時の予定利率が固定されます。利差配当金というものが付くので、金利が上昇すればこの配当金は増えますが、学資保険自体は契約した当初の利率が続きます。

そのことも踏まえた上で、学資保険で全額用意するのではなく、学資保険で半分、残りの半分は定期預金や勤務先の財形貯蓄などを利用するなどしておきましょう。

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