日本の奨学金制度の仕組みはどのようになっている?

大学の進学にはお金がかかる、というイメージがありますよね。地方の大学に進学する場合は学費だけでなく、家賃や光熱費などの生活費もかかってきます。

私立の理系なら1000万円ほどかかることもあり「そんな大金とても用意できない!」と思われるかもしれません。

たしかに、全世帯の所得の平均は538万円です。(平成23年国民生活基礎調査)子どもがいる世帯の平均は658.1万円ですが、それでも子どもが2人、3人といれば生活は楽ではありませんよね。

いくら学資保険に入ったり定期預金をして貯蓄に励んでいても、思うようにお金が貯まらないこともあると思います。そこで、奨学金を利用する可能性もあるということを考えておきましょう。

奨学金を利用している学生は多いですよね。ただ、日本の奨学金制度はほとんどが「貸与型」です。

そもそも奨学金には返還する必要のある「貸与型」と、返還の必要が無い「給付型」があります。欧米では奨学金と言うと「給付型」のことを言いますが、日本ではほとんどありません。

教育ローンと違って、奨学金は借りるのは学生本人で、返還するのも学生本人、ということになっています。もっともメジャーな奨学金制度である「日本学生支援機構」の奨学金は、以下のようになっています。

【第一種奨学金】
・国公立自宅生 3万円もしくは4万5千円
・国公立下宿生 3万円もしくは5万1千円
・私立自宅生  3万円もしくは5万4千円
・私立下宿生  3万円もしくは6万4千円

【第二種奨学金】
3万円、5万円、8万円、10万円、12万円のいずれか

第一種奨学金は無利子で、第二種奨学金は年利3%を上限とする有利子です。(在学中は無利子)

それぞれ奨学金を受けられるかどうかの審査がありますが、教育ローンのような収入要件だけでなく、本人の学力も審査の対象になります。ですから、無利子の第一種奨学金の方が借りるのは難しいです。

また、収入が少なくても、低所得だからと言って借りられない、とうことはなく、優先的に貸与されるようになっています。

必要な金額が多い場合は第一種奨学金と第二種奨学金を併用することも可能です。奨学金の申込は高校在学中から予約申請することができますから、審査に通れば、入学してすぐに奨学金の貸与が受けられます。

ただ、貸与型の奨学金は、返還しなければなりません。借金と同じ、ということです。

仮に月8万円の奨学金を借りた場合は、4年間で384万円の借金を負う、ということです。卒業後20年以内に返還していくので月々1万6千円の計算になりますが、実際には利息がつきます。

3%というと低利子に思えますが、それでも、はじめの1年だけでも10万円程度の利息がついていきます。

最近は経済状況の悪化により奨学金の返還に困窮する人も増えていて、滞納者もとても多いです。返還中は結婚するのもためらってしまう人が多く、深刻な問題になっています。

奨学金を利用する際には、お子さんが返還するときのことも考えてあげてくださいね。

奨学金は、私立大学では大学ごとに独自の制度を採用しているところが多いです。特待生制度、奨学金制度があり、給付型のものもあるので、そういったものを優先的に検討してみましょう。

国公立でも、授業料の減免制度がありますから、安易に奨学金には頼らずに、まずは「借りない」方向で、検討するようにしましょう。

大学資金を貯める時には、あまり多くの貯蓄をするのも家計を圧迫してしまいますから、できる範囲で貯蓄することが重要です。

理想としては、国公立や文系私立なら進学できる程度の400万円ほどは自力で貯めることです。そして、もし理系私立に行くなど費用がかさむ場合にかぎって奨学金を利用するようにすると良いですよ。

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