個人年金保険のリスクは途中解約すると損する

個人年金保険は、計画的に老後資金が準備できるので、人気がある商品です。毎月保険料として自動で引落してくれるので手間もありませんし、途中で解約すると損になるので長続きしやすい方法です。

ただ、個人年金保険にもリスクがあります。

まず、個人年金保険のメリットでもありデメリットでもあるのが、「途中解約すると損になる」ということです。生命保険の保険料というのは、必要な「純保険料」と、その保険を維持するための経費である「付加保険料」から成り立っています。

ですから、途中で解約しても、この「付加保険料」にあたる部分は返ってきません。保険料を払い続けていくうちに、「純保険料」の部分が増えてくるので、支払った保険料と、解約返戻金の差は少なくなってきます。ですから、早い段階で解約するほどに、損をする金額が大きいのです。

ですから、個人年金保険に加入する場合は途中で解約することがないように、無理なく続けられる保険料で契約することが重要です。

また、万が一途中で保険料の支払いが厳しくなったときには「払済保険」にすることができます。払済保険というのは、今後の保険料の支払いをなくし、それまでに支払った保険料を使って、もともと契約していたものよりも、小さな保険にする、というものです。これなら解約ではないので、損することはありません。

また、個人年金保険のリスクとしてもっともよく言われるのが「インフレリスク」です。物価が上昇するということは、貨幣価値が下がる、ということです。

今30歳の人が、60歳のときに年金の受け取りを開始する場合は、30年後、ということになります。30年という長い年月の中で、物価はどう変化しているか分かりませんよね。

長いあいだデフレが続いていたのですが、今度インフレへと向かえば、個人年金の価値も下がってしまう、ということになります。

ちなみに、今後デフレが進んだ場合は、貨幣価値は上がるということになりますから、得になる、ということになりますね。何十年も先のことは誰にも分かりませんが、インフレリスクがある、ということは覚えておきましょう。

それから、超低金利時代の今、固定金利の個人年金に入るメリットはないのではないか?と言われることもあります。個人年金保険に限らず、生命保険というのは契約した時点で、保険料がすでに「予定利率」というものによって割引されています。契約後にいくら銀行などの金利が高くなっても、保険の場合は固定のままです。

個人年金保険の場合は長期間にわたって契約するものなので、固定金利はリスクが高い、と考る人もいます。たしかに、個人年金だけで老後資金を用意するのは避けた方が良いでしょう。

個人年金保険だけでなく他の金融商品を併用することでリスクを分散させる、ということも必要ですよ。ただ、実は個人年金保険でも、こうしたリスクに対応できるものがあります。

それが、変額個人年金保険です。「変額保険」というものがあり、これは金融類似商品になるので、販売するには変額保険を販売するための資格が必要になっています。

ですから、資格を持っていない外交員は変額保険を売ることができず、一般的にはあまり目にすることはないかもしれません。

変額保険の特徴は運用実績によって受け取れる年金額が変動することです。運用実績が良ければ年金額は増えますし、運用実績が悪ければ年金額が減ってしまいます。元本保証ではないのですが、インフレには強いので、検討してみてはいかがでしょうか。

また、変額保険でなくても、「利差配当付き」の商品であれば、年金原資を増やすことは可能です。利差配当というのは、保険会社が思っていたよりも運用実績が良かった場合に、その儲かった分を契約者に還元する、というものです。

ながらく不景気が続いていますからほとんど利差配当がつかず、そもそも自分が加入している保険が利差配当付きなのか無配当なのかも分からない、という人もいるかもしれません。

でも、今後どうなるかは分かりませんよね。利差配当金が多くつくようになればインフレリスクにも対応できますよ。一般的な個人年金保険はほとんどが利差配当付きの商品になっているので、すでに個人年金に加入している人は、自分の契約がどのタイプなのか確認してみると良いでしょう。

個人年金に加入するときには、長期間の契約になるので、リスクも理解した上で賢い選択をするようにしましょう。

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