払い込んだ保険料が戻ってくる医療保険とは

最近、「払い込んだ保険料が戻ってくる」という医療保険が誕生して、話題になっています。

通常、医療保険というのは使うことがなければすべて掛け捨てです。使わなかった保険料が戻ってくるのであれば、保険会社は儲からないのではないか?なにか裏があるのではないか?と気になっている人も多いと思います。

まずは、この医療保険がどういうものなのか見てみましょう。

この医療保険は、入院すれば日数分の入院日額が受け取れて、これは普通の医療保険と変わりません。手術給付金は、入院日額の5倍か10倍に限られています。よくあるタイプの医療保険では、手術給付金は10倍・20倍・40倍というのが多いので、少し保障が少ないんですね。

でも、それ以外は保障される手術の種類など、他の医療保険と大差ありません。

この保障内容で、保険料は、30歳の男性で入院日額5千円のプランなら2,880円です。安いですよね?そして、肝心のお金が戻ってくるタイミングですが、これは、70歳のときです。70歳までに支払った保険料が戻ってくるので、この場合だと1,382,400円がまるまる戻ってくるんです。

もし、入院や手術をして給付金を受け取っていれば、受け取った給付金を差し引いた差額が戻ってきます。そして、70歳以降は、そのまま2,880円を支払っている限り、保障が一生続きます。

ということは、70歳以降に支払った保険料は戻ってこない、ということですね。平均寿命まで生きるとしたら、9年分の保険料、311,040円は掛け捨てになります。

また、70歳までに死亡した場合も保険料はかえってきません。払込期間も終身払いになっているので、死ぬまで保険料は支払っていくことになります。

さて、よく考えられた保険ですが、実際にこれはお得なのでしょうか?この医療保険の、もともとあった保険料が戻ってこないタイプの商品であれば、30歳男性で同じ条件の契約なら保険料は1,610円です。保険料が戻ってくる商品と比べると約55%の保険料で済むわけです。

一生で支払う保険料は、79歳までとして946,680円になり、保険料が戻ってくるものと比べると60万円以上違ってきます。これなら、保険料自体は高くても、保険料が戻ってくるタイプの方がお得、ということになります。

ただし、70歳までに死亡した場合は割高な保険料を支払っただけになるので損です。また、うっかり長生きしてしまえば、それだけ払い込む保険料が多くなる、ということも理解しておきましょう。

でもこのデメリットは、確率の低いものですし、大半の人は、70歳以上生きて、男性で平均80歳ぐらいまでで死亡します。そして、大半の人は医療保険のもとをとれるほど入院したり手術したりしません。

ただし、付加する特約については、掛け捨てになるので保険料は戻ってきません。それから、生命保険料控除に使えるのは保険料の一部ですからその点も注意が必要です。

この保険は、こうした多数派の人にとってメリットの大きい設計になっているんですね。月々の保険料は増えても、実際に負担する保険料を少なくしたい、という人にはぴったりです。

ちなみに、保険会社に儲けはあるのか?ということですが、ちゃんと儲けはあります。生命保険というのは、年齢や性別による統計によって保険料が決まります。この医療保険は、70歳までに死亡した場合は保険料は掛け捨てになるのでしたね。

また、70歳以降も保険料の払い込みは続き、その分は戻ってこないのでしたね。

さらに、通常の医療保険の1.8倍の保険料になっているということは、それだけ保険会社が運用に使えるお金が増えるということです。この運用によっても儲けが出せるわけですね。ちゃんと、保険会社も儲かるようにできているので、安心してください。

契約者にもメリットが多い医療保険なので、今後はこういった割高な保険料でも保険料が戻ってくるタイプの商品が増えるかもしれません。

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