必要保障額シュミレーション~シングルマザーの場合~

シングルマザーの場合は、生命保険はとても重要です。
特に離婚によってシングルマザーになった方や、未婚のシングルマザーなどは遺族年金もなく、自分の稼ぎだけで生活していかなければいけません。

シングルマザーの平均年収は233万円と言われています。この金額はお給料だけでなく、児童扶養手当や元夫からの養育費、親からの援助などすべての収入が合算されたものです。すべて合わせて233万円ですから、かなり少ないですよね。
しかも、子どもが2人以上いるシングルマザーも多く、日々の生活がいっぱいいっぱい、という人も多いのが現状です。

ですから、「生命保険に入る余裕なんてない!」という人も多いのではないでしょうか?
でも、お金にゆとりがない人こそ、生命保険に入るべきなのです。

十分にお金がある人ならば、仮に生命保険に入っていなくて生活に困ると言っても、生活水準を落としたり、専業主婦だった奥さんが働いて収入を増やしたり、持ち物を売ったりして、なんとかしぼぐことはできます。
でも、すでにいっぱい働いてこれ以上収入を増やすのも難しい、売れるようなものはなにもない、すでに生活を切り詰めている、という状態なら、これ以上お金を捻出することはできませんよね。

もし、今お母さんに万が一のことがあれば、子どもたちはどうなるのでしょうか?

そこで、シングルマザーの場合は実際どれぐらいの保障が必要なのか、考えてみましょう。
ここでは一般的なシングルマザーの家庭を例に挙げます。

母:30歳 年収230万円(児童扶養手当等すべて含む)
長男:4歳 保育園児
次男:2歳 保育園児

まず、今後必要となる支出をすべて計算していきます。

はじめに、住居費です。
賃貸のマンションで子どもと暮らしている人も多いと思います。
でも、もし母親に万が一のことがあれば、子どもたちは実家の、自分の親がみる、ということになる人が多いと思います。そうなると、基本的に住居費は要らないですよね。ただし、それは、持ち家の場合です。もし、子どもを2人引き取ることによって親が引越ししなければならないかもしれません。その場合には、家賃の足しになるぐらいのお金は残しておきたいものですね。ここでは、家賃にあてるお金として5万円を、子どもが大学卒業する歳まで払い続けられるように計算します。すると、20年間になるので、全部で1200万円必要です。

それから、生活費です。
子どもの食費のほか、服やおもちゃなどを買うお金。光熱費や通信費などは、実家の親に支払ってもらうにしても、月に少なくとも1万円ぐらいいは入れたいものですよね。
それから、保育料もかかります。
シングルマザーの場合は、保育料が無料だという人も多いと思いますが、実家の親の所得によっては保育料が高額になることもあり得ます。
ここでは、生活費として月に5万円残すことにしましょう。すると、こちらも次男が大学を卒業するまで20年間あるので、1200万円必要です。

次に、教育費です。
教育費は、子どもに受けさせたい教育の内容によって変わります。高校と大学は私立に行くだろうとか、予想をします。学費が安いからと大学まで国公立を希望する人も多いですが、国公立でも、地元の大学に受からずに地方の国公立に行くとなれば下宿代がかかるので、それなら地元の私立に行ってくれた方が安上がりだ、という見方もできます。
ここでは、高校までは公立にして、大学は私立の文系ということで計算してみましょう。そうすると、子ども一人にかかる教育費は約1200万円となります。子どもが2人なので、合計2400万円です。

他にかかるお金としては、自身のお葬式代や、子どもが実家へ引越すための引越し費用などです。これらは多めに見積もっても300万円もあれば足りるかと思います。

これらをすべて足すと、5100万円となります。

それでは、次に、自分が死んでしまったあとに入る収入を考えてみましょう。

まず、遺族年金です。遺族年金は、親ではなく子どもが受給できるもので、親が管理してくれることになります。
国民年金の場合は、子どもが2人なら年100万円程度あります。遺族年金は子供が18歳になるまでなので、合計1676万円受け取れます。

また、児童扶養手当は、両親のいない子どもでも受給できます。ただ、所得によって金額が変わり、所得が多いと支給されません。親の収入が多くて児童扶養手当が受給できないものとしましょう。
ところで、この児童扶養手当の所得制限は、けっこう厳しいものです。シングルマザーの平均年収は233万円ですが、一般的な世帯の平均年収は560万円程度あります。児童扶養手当が支給されなくなるのは、所得が268万円。年収にすると、400万円程度あれば、児童扶養手当は支給されなくなるのです。もし、親の年収が500万円近くあれば、児童扶養手当は支給されないんですね。

そうすると、収入は、遺族年金の1676万円だけになります。
これを総支出と比べてみると、遺族年金だけでは3424万円不足することが分かりました。

この3424万円を生命保険で準備することになりますが、少しでも保険料を抑えるのであれば、まずは終身保険のような貯蓄性の高い保険は除外して、掛け捨ての保険をメインに使うようにしましょう。
ただ、学資保険をかけている人は多いと思います。
2歳や4歳などの小さいうちから学資保険をかけていれば、月々1万円程度の保険料で、160万円ぐらいは準備できます。2人で月々2万円、合計320万円が貯蓄できます。学資保険は、保険の機能もあり、もし万が一のことがあっても、ちゃんとこの320万円は支払われます。余裕がなくて学資保険をかけていない、という人もいるかもしれませんが、先延ばしにすればするほど、貯蓄は大変になります。家計が厳しければ、1人5千円ずつでもいいので、早めに貯蓄を始めることをおすすめします。

さて、学資保険で320万円分あれば、残りは約3100万円です。
掛け捨ての保険の中でも、保険料が抑えられるのは、逓減型の定期保険です。逓減型というのは、契約したときから、年々保障額減っていくものです。
保障が減ると言うと不安になる方もいるかもしれませんが、必要保障額というのは、年々減るものです。
さきほど、支出の計算をしたときに、住居費や生活費は月々5万円ずつの計算にしましたよね。ということは、年間それぞれ60万円ということです。今年死んだら1200万円必要でも、来年死ぬなら60万円減って1140万円で足りますよね。その後も1080万円、1020万円と、年々減っています。このように必要保障額が減るのに合わせて、保険金額を減らして行ってくれるのが逓減型の定期保険なんですよ。
ですから、3100万円の逓減定期保険を契約すれば、保険料を抑えながらしっかりと死亡保障が確保できます。

もし、余力があれば、終身保険への加入もお勧めします。終身保険は一生涯の保障が得られるので、子どもが大人になってから自分が死んだとしても、お葬式代や、家の整理費用などを残すことができます。300万円の終身保険に入るなら逓減定期保険の金額は2800万円にするとか、終身保険100万円と逓減定期保険3000万円にするとか、合計が3100万円になるように、支払える保険料を考えながら調整しても良いでしょう。

このように、シングルマザーの死亡保障というのは、一般的な「お父さん」の生命保険と同じぐらいの大きな保障が必要になることが多いです。もちろん、シングルマザーと言っても年収1000万円稼ぐ人もいますし、すでに持ち家がある、という人もいますから、必要な保障もさまざまです。
ここでは平均的なシングルマザーの死亡保障を考えてみましたが、自分に置き換えて計算してみてくださいね。

さて、次に、医療保障について考えてみましょう。
もし、シングルマザーが入院でもすれば、子どもたちは大変です。実家の親に来てもらったり、親が遠方であれば、とりあえずベビーシッターを頼まなくてはならないこともありますよね。

病院に支払う医療費自体は、ほとんどかからないことも多いです。自治体によって制度は異なりますが、「母子医療」などといわれる医療費の助成制度のあるところが多いと思います。そうすれば、保険適用の治療に関しては無料になったりするので、必要なのは食事代などの保険適用外の費用だけになります。ただ、先進医療を受けた場合は保険の適用外で、治療内容によっては数百万円という高額な治療費がかかることもあるので、医療保険には先進医療特約をつけておくと安心ですね。

それから、会社の健康保険に加入していれば、傷病手当がもらえますが、パートなどで国民健康保険に加入している人にはありません。
そのため、仕事を休んだらその分だけ収入は減ることになります。

そう思うと、数日の入院でも怖いものですが、入院が長引くと仕事を解雇されるおそれもあり、もっと困りますよね。
1~2か月の入院に耐えられるぐらいの貯蓄があるのが理想ですが、そうでない人は、医療保障は手厚くしておくことをおすすめします。
会社員の人であれば傷病手当があるので入院日額5千円程度でいいかもしれませんが、そうでない人は入院日額1万円あった方が良いかもしれません。その分保険料は高くなりますが、その保険料が惜しければ、早めに緊急用の貯蓄を作ることです。とりあえずは入院日額1万円にしておいて、貯蓄が貯まった時点で入院日額を5千円に減額することもできます。

シングルマザーの家庭は低所得層が多く、保険料の支払いが厳しいのは分かりますが、だからと言って加入していないと、本当に困ります。必ず、きちんと生命保険に入っておくことをおすすめします。
また、普段から健康に気を遣い、病気にならないように気をつけることも大切だと思いますよ。

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