もう死亡保険で迷わない!死亡保障の役割と選び方

死亡保険と言っても、いくつかの種類があり、どれを選んだらいいのか分からないという人も多いと思います。死亡保険の仕組みを分かっていなければ、損になる保険を選んでしまうかもしれません。

そこで、ここでは死亡保険の仕組みと、商品の選び方について紹介します。

死亡保険には3つの種類がある

死亡保険は、大きく分けると3つの種類に分けることができます。

  • 終身保険
    いつ死んでも、一定の保険金を受け取れる保険です。明日死んでも300万円、30年後に死んでも300万円。確実に保険金を受け取れます。
  • 定期保険
    一定期間のあいだに死亡すれば、保険金を受け取れる保険です。10年間の定期保険なら、明日死んだら300万円でも、10年後に死亡すれば0円です。
  • 収入保障保険
    一定期間のあいだに死亡すれば保険金を受け取れますが、定期保険とは違って、「月々いくら」という形で保険金が決まります。定期保険の場合は期間内であればいつ死亡しても保険金の額は一定ですが、収入保障保険の場合は月額×残月数で支払われるので、残り期間が少なければ保険金の総額も減ります。(通常、期間が経つほど必要な保障も減っていくので、もっとも合理的な保険だと言われています)

死亡保険の仕組み

死亡保険は、受け取れる保険金の額が大きいです。数百万円、数千万円、場合によっては億単位での保険金が支払われることになります。では、保険会社はどのようにしてこのような多額の保険金を準備しているのでしょうか?

生命保険は、相互扶助の精神で成り立っていると言われています。つまり「助け合い」です。保険金は、保険会社が支払ってくれているものではなく、わたしたち契約者が出資したお金(要するに保険料)から支払われているんです。

一人ひとりが支払う保険料は数千円でも、多くの契約者がいれば数億円、数十億円といった金額になります。そのお金を保険会社が管理して、死亡した人に支払ってくれているのです。

宝くじと同じですね。宝くじも、みんなが数百円ずつ出し合って、そのお金から当選金が支払われています。そのため、生命保険は「不幸の宝くじ」なんて言われることもあるんですよ。

終身保険の保険料が高額な理由

終身保険は、確実に保険金が受け取れる保険です。

定期保険や収入保障保険の場合は、一定期間内に死亡する人の方が少ないので、契約者が負担する保険料は安く済みます。たとえば、1万人の契約者が一人千円ずつ出せば、1000万円になりますね。この1万人のうち、死亡するのが4人だとしたら、一人250万円ずつの死亡保険金が支払われます。千円出して250万円受け取れるのですからありがたいことですし、期間内に死亡しなかった多数の人も、千円ぐらいなら諦めもつくでしょう。

ところが、終身保険の場合は、1万人の契約者のうち、保険金を受け取るのは1万人です。定期保険ならほんの数人なのに、終身保険の場合は確実に保険金が支払われるのですから、全員分の保険金を用意しておかなくてはなりません。

だから、終身保険の保険料は高いんです。
たとえば、250万円受け取れる保険の場合は、契約者支払う保険料は200万円、といった具合です。(あくまでも例です)
保険会社も金融機関ですから、預かったお金を運用することによってお金を増やすことができます。そのため、250万円の保険でも保険料の総額を250万円にする必要はなくもっと安くなりますが、それでもけっこうな出費ですよね。

終身保険の場合は、ほとんど普通に貯蓄するのと変わらないぐらいの保険料がかかります。でもそれは、決して保険会社が意地悪しているからではなくて、保険の仕組み上、仕方のないことなんですよ。

死亡保険のシンプルな選び方

最低限だけの生命保険に加入するのであれば、収入保障保険だけでかまいません。遺族を養う必要がある方は、毎月の生活費代わりとして収入保障保険に加入しておけば大丈夫です。独身の方の場合は、数十万円程度の貯蓄があれば、死亡保険に加入しなくてもいいです。

ただ、お葬式代を気にするのであれば、終身保険に加入しておいた方がいいです。
お葬式代というのは式そのものにかかるお金だけでなく、お坊さんへのお布施や、親族との会食費、年季法要にかかるお金など、こまごましたものも入れれば結局100万単位でお金がかかることもあります。「人並みにお葬式や供養をしてほしい」と思われるかたは200万円程度用意しておいた方がいいですし、「お墓が無いからお墓も建ててほしい」という場合はさらに300万円ほど追加で、合計500万円は必要です。

一方、最近は「お葬式は不要」「散骨してほしいからお墓は要らない」という方も増えてきていて、火葬のみであれば20万円もあれば十分です。(車の手配などで結局それぐらいはかかってしまいます)

  • 独身で、お葬式は不要だと思っている人
    20~30万円の貯蓄だけしておけば、死亡保険は不要です。(遺品の整理などで、多少はお金がかかります)
  • 独身で、お葬式はあった方がいいと思っている人
    お葬式代として200万円程度の終身保険に加入してください。(お墓代が必要なら500万円)
  • 養う家族がいて、お葬式は不要だと思っている人
    遺族年金や配偶者の収入では生活費が足りない場合は、不足分を収入保障保険で補います。
  • 養う家族がいて、お葬式はあった方がいいと思っている人
    収入保障保険に加えて、200万円程度の終身保険に加入してください。(お墓代が必要なら500万円)

定期保険に加入する必要はありません

定期保険は保険料は割安ですが、収入保障保険の方がもっと割安で、合理的に作られていますから定期保険の出番はありません。あれもこれも加入するのではなく、必要なものだけにしておきましょう。

ちなみに、収入保障保険ではなくても、似たような機能を持つ保険として「逓減定期保険」というものがあります。収入保障保険であなたの条件に合う商品が見つからない場合は、逓減定期保険で代用してくださいね。このあたりは一人で考えるのではなくプロの知識も必要になりますから、ぜひ保険会社や保険ショップのファイナンシャルプランナーに相談してみましょう!

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