「大学には自力で行かせるから学資保険は必要ない」のリスク

現在、日本では子どもの大学進学率は約50%となっています。専門学校や短大への進学も含めると、約7割の子どもはなんらかの学校へ進学します。

でも、「大学や専門学校は義務教育ではないから親が学費を出すのはおかしい」と考える人もいるようです。

大学進学は本当に無意味?

ご自身が大学を卒業された方でも、「大学に行っても対して意味のある教育は受けなかった。大学なんて行かなくてもなんとかなる」と考えている人がいます。

たしかに、大学の4年間ほとんど遊びやバイトばかりしていて、適当なところに就職するという人もたくさんいます。ただし、だからと言って大学進学が無意味なわけではありません。

大学で学べることはたくさんありますし、何よりも、大卒じゃないとまともな就職先が見つけにくい、という問題は未だに存在します。筆者は大学中退ですが、仕事を探そうと思えばかなり限られます。やりたい仕事、とりたい資格が「大卒」という条件つきということは珍しくないのです。

もっと言えば、筆者は某国立大を中退していますが、そんなわたしよりも、ランクの低い大学を親のすねをかじってでも卒業した人の方が大きい企業に就職して、安定した収入を得ている、というのが現状です。

筆者自身も、「ぷらぷら遊んでるだけの大学生活ならとっとと働け」という気持ちはありますが、それでも、お金が無くて進学をあきらめた人よりも、ぷらぷらと遊んで大学を卒業した人の方が生きやすい世の中になっていると思います。

奨学金がどれだけの負担になるか?

今や、大学に行くのに奨学金を借りることは珍しいことではありません。一説によると、3人に1人は奨学金を借りているそうです。しかし、その一方で社会人になってから奨学金が返還できずに厳しい取り立てを受けている人が増加しています。

大学を卒業しても正社員になれるとは限らず、フリーターになってしまう人もいます。少ない収入をやりくりして奨学金を返還していくのは非常に困難で、結婚したくてもできない、という人も少なくありません。筆者は幸い大学中退なので2年間分の奨学金で済みましたし、しかも無利子なのでのんびり返還していますが、これがまともに大学を卒業していてしかも有利子だと、返還の負担な計り知れません。

「大学は義務教育ではないから、親が面倒みてやる必要はない。子どもが自分でなんとかすべき」という考え自体は間違っていないと思いますが、18歳の子供にそこまでのものを背負わせるには、日本の教育制度はマッチしていません。

たとえばアメリカの場合、大学の学費は高くても、奨学金は給付型です。つまり、返還する必要のない奨学金です。日本の奨学金は貸与型が圧倒的に多いので、就職と同時に数百万円もの借金を背負い、結婚したくても相手の親が許してくれない、ということも多々あります。いくら奨学金でも借金には変わりありませんから、大人になってからも不利な状況が続くのです。

「それも自分で乗り越えるべき!」という考え方もできますが、やはり、全額は難しくても、せめて学費ぐらいは親が準備してあげた方がいいのではないでhそうか。

学資保険で少しでも準備を

子どもの将来を思えば、学資保険などを使って少しでもいいので教育資金を確保しておかなくてはなりません。大学にかかる費用は国公立で400万円程度、理系の私立大なら800万円ほどはかかります。せめて400万円だけでも準備してあげれば国公立や私立文系の大学なら学費ぐらいは払えますし、理系大学だとしても足りない分だけ奨学金や教育ローンを利用すればいいので、負担は減らすことができます。

「400万円も貯めるのは大変!」と思われるかもしれませんが、400万円という借金を20歳そこそこの子供に背負わせる方が、もっと大変なことになるのは目に見えています。

人それぞれ子どもの教育については考え方が違うと思いますが、実際に奨学金を借りた経験が無い人が「子どもには奨学金を利用させる」と考えているのであれば、もう少し奨学金の実態を調べてから考え直してみてはどうかと思います。

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