初めて生命保険を契約する人のための、主契約と特約の話。

生命保険って難しい。

多くの人はそう考えていますが、基礎的な知識があれば、そこまで難しいことはありません。今回は、生命保険を賢く利用するために必要な「主契約と特約」についてのお話をしたいと思います。

生命保険は主契約と特約に分解できる

生命保険というのは、その契約のメインとなる主契約部分と、オプションとなる特約部分に分けることができます。

これは、ファミレスのメニューにたとえると分かりやすいのではないかと思います。

ファミレスには、ハンバーグやステーキといったメインメニューと、それに付けられるセットメニューがあります。

Aセット……ライス+スープ
Bセット……ライス+サラダ
Cセット……ライス+スープ+サラダ

このようなセットを付けることができるんですよね。でも、これらのセットだけを単品で注文することはできません。必ずメインとなる料理を注文しないと、セットメニューを食べることはできませんね。

生命保険も同じように、メインとなる主契約が必要で、そこにオプションとして特約を付けることができます。そして、特約のみで契約することはできません。

主契約はどんなものがある?

まず、生命保険の主契約にはどんなものがあるのかを見ていきましょう。

主契約には、このような種類があります。

  • 終身保険
  • 定期保険
  • 養老保険
  • 医療保険
  • がん保険
  • 個人年金保険
  • 学資保険

などなど。

生命保険の種類でよく聞くこれらの名前は、すべて主契約の名前だったんですね。実際の契約には、これらの主契約に、特約を付けていくことになります。

特約はどんなものがある?

主契約にオプションとして付けられる特約には、このようなものがあります。

  • 定期保険特約
  • 医療特約(災害入院特約、疾病入院特約、通院特約など複数の種類があります)
  • がん特約
  • 三大疾病特約
  • 女性疾病特約

上記の特約の中には、主契約と同じようなものもありますよね。定期保険という主契約と定期保険特約という特約、医療保険という主契約と医療特約という特約。これらの違いは何なんでしょうか?

同じような名前のものは、主契約でも特約でも保障内容は基本的に同じです。(保険会社による違いはあります)
ただ、特約は主契約が無いと存在できません。

そこが、主契約と特約の大きな違いになるんです。

途中解約のことも考えておこう

生命保険の契約で多いのは、一つの主契約にさまざまな特約を付けて保障を充実させているタイプです。ところが、すべての保障をひとつの主契約に特約としてまとめてつけてしまっていると、途中解約の際に困ってしまうんです。

多い形としては、終身保険の主契約に、定期保険特約や医療特約を付けたものですが、契約してしばらくしてから、終身保険を解約しなければならなくなったらどうなるでしょうか?

終身保険という主契約を解約して、特約だけ残すということはできませんから、主契約を解約すれば特約ごとすべて消滅してしまいます。すると、必要な保障までなくなってしまうことになり、必要な保障だけ新たに別の保険に入りたくても、保険料が高くなってしまったり、もしくは健康上の問題によって加入を断られたりする可能性もありますよね。

そのため、生命保険に加入する際には一つの主契約に対してあれこれ特約を付けることはおすすめしません。

使い勝手が良くムダの無い生命保険の入り方

生命保険で損をしたり困ったりしないためには、複数の主契約に分けて契約するのがおすすめです。

死亡保障と医療保障が欲しい場合には、

  • 終身保険(主契約)
  • 医療保険(主契約)+関連する特約

というように契約すればいいでしょう。医療保険の場合は、特約をカスタマイズすることによって入院時の保障や手術時の保障、通院の保障などそれぞれ細かく設定できるのでどうしても複数の特約は付いてしまいますが、それ以外の保険の場合は特約無しの状態で契約可能です。

特殊な特約もある

生命保険の特約の中には、ほとんどすべての契約に勝手についてくるような特殊な特約もあります。

それが、リビング・ニーズ特約です。
リビング・ニーズ特約とは、「余命6カ月以内と診断された場合に、死亡保険金を前払いで受け取ることができる」という特約です。余命宣告を受けた場合に死亡保険金を先にもらうことができれば、そのお金を使って高度な治療を受けたり、もしくは余生を有意義に過ごすための資金にすることもできますよね。

リビング・ニーズ特約は特約保険料もかからない無料の特約なので、保険証券に「リビング・ニーズ特約」と書かれていても気にしなくて大丈夫ですよ。

また、一部の保険会社ではナーシング・ニーズ特約というものもあり、これは所定の要介護状態になった場合に、保険金を前払いしてもらえる特約です。こちらも特約保険料は不要なので安心してくださいね。

さらに、特約とは違いますが、「特則」という名前で謎の表記がされているかと思いますが、これは「指定代理人特則」と言って、こちらも無料です。指定代理人特則は、被保険者が重病などで意思の表示ができない場合に、被保険者に変わって給付金請求できる人をあらかじめ指定しておける特則です。一般的には保険金の受取人と同じように配偶者などを指定しておくもので、特約とは違いますがすべての生命保険に付加されているシステムなので、こちらもあまり気にしなくて良いでしょう。

このように、特約にもいろいろありますが、特約はそれ単体では存在できません。主契約にあれこれ特約を付けるのではなく、大切な保障はすべて主契約で契約した方が無駄がありませんし、生命保険の見直しにも柔軟に対応することができますよ。

保険一括見積