生命保険の乗り換え、今の保険はすぐに解約しないこと

生命保険の保険料を下げたい、自分に合った保障を持ちたい、というときには、今の保険を解約して別の保険会社で新たに契約することもあると思います。このような生命保険の乗り換えをする際には、注意しなければならないことがあります。

無保険状態にならないようにしよう!

生命保険は、万が一のことがあった際に保障をしてくれるものです。急に入院することになったり、もしくは死亡してしまったり……人生何が起こるか分かりません。

生命保険に加入していれば、入院・手術の際には給付金が出たり、死亡の際には死亡保険金を受け取ることができます。ところが、生命保険に加入していない場合はこのような保障を得ることができません。

もし、「今の保険はもう解約しちゃおう!」と早々に解約してしまうと、その瞬間から無保険状態になってしまいます。その後に生命保険に加入すればまた保障を得ることができますが、新しい生命保険を契約する前に事故に遭ってしまう、といったことも考えられます。

今の保険を解約してから次の保険を契約するまえに空白期間があると、そのあいだに万が一のことがあっても一切保障されませんから、気を付けなくてはいけません。

解約して損することもある!

生命保険の中でも、貯蓄性の高い保険商品だと、解約することで大幅に損してしまうことがあります。

貯蓄性の高い生命保険とは、

  • 終身保険
  • 養老保険
  • 学資保険
  • 個人年金保険

といったものがあります。医療保険や定期保険、がん保険などの場合は解約返戻金がほとんどありませんんから問題ありませんが、解約片理金の多い保険の場合は損をする可能性が高くなります。

たとえば学資保険の場合。学資保険は18歳など満期のときに保険金を受け取りますが、支払った保険料よりも受け取るお金の方が多いものですよね。たとえば80万円支払って、100万円受け取れる、というようなイメージです。どうして受取金額が増えるのかと言うと、保険会社は銀行と同じように、お客さんから預かったお金を運用することによって利益を出すから。

つまり、いつ契約するかによって、保険会社が運用によって増やせる金額が変わるため、得になる時期もあれば、損になる時期もあるんです。

バブルがはじけるまでは、こういった貯蓄性の高い保険というのはかなりお得でした。
それこそ、50万円支払って100万円受け取れる、というレベルでお得だったんです。ところが、今はそうはいきません。90万円払って100万円受け取れればいい方だと言えるでしょう。

バブル以降に契約した保険でも、得な時期もあれば損になる時期もありました。安易に解約してしまうと、お得だった保険を手放して損になる保険に乗り換えてしまう可能性もありますから、支払う保険料に対するリターンを計算してから決めるようにしましょう。

保険料が高くなるかもしれません

保険料は、どのように決まるか知っていますか?
保険料の大部分は、性別と年齢によってきまります。女性の方が長生きですから、男性に比べると少し保険料は安いんですよね。さらに、年齢によって、保険料は大きく変わります。

若ければ死亡する確率も低いですし、保険料を払い終えるまでの期間も長いので、保険料は安くなります。年齢が高くなると、死亡率も高くなり、また、保険料を支払う期間も短くなるため、保険料は高くなるんです。

「こっちの保険の方がいいですよ」と勧められたとしても、若いときに契約した保険よりも新たに契約する保険の方が保険料が高くなるということを理解しておきましょう。

新たに提案された保険の方が保険料が安い、という場合、それは保障を削っているだけに過ぎません。もともと契約していた保険が過剰な保障になっていた場合、他の保険会社のプランナーが「こちらの方がお客様のニーズに合っているうえに安いですよ」と提案してくるかもしれません。でも、保障を削って保険料を安くするのであれば、新たな保険を契約するのではなく、今契約している保険を減額して保険料をおさえることもできます。

新たな保険に加入できない可能性も

生命保険は誰でも乗り換えができるわけではありません。生命保険に加入する際には必ず審査がありますよね。つまり、健康状態に問題があると新たな生命保険には入りにくくなるんです。

持病が無くても、「去年入院した」とか「健康診断で血圧が高いと言われた」といったことであっても保険に加入できないこともあります。(基準は保険会社によって異なります)

もっといい保険に乗り換えようとして古い保険を解約してしまってから、「すみません、審査の結果ご加入いただけなくなりました」なんて言われてしまったら、どうしようもありません。解約してしまった保険をもとにもどすこともできませんし、健康状態に問題があると他の保険に加入するのも難しくなりますから、無保険状態になってしまうかもしれないのです。

最近は、「持病があっても入れる」と宣伝している生命保険もありますが、これらは引き受け基準を緩くする代わりに保険料を高くしているので、割高な保険料を支払って生命保険に加入しなければならないということなんですよ。

解約は、新しい保険が「成立」してから

生命保険で特に怖いのは、無保険状態になることです。無保険状態を回避するには、新しい保険が成立してから古い保険を解約する必要があります。

新しい保険の申込をすれば、「もう古い方の保険は解約してもいいだろう」と思って解約してしまう人も多いのですが、解約するのは必ず審査が終わって保険が「成立」してからにしてください。

成立してからであれば、古い方の保険をすぐに解約してかまいません。次の保険料が引き落とされてしまったとしても、すぐに連絡していればその後の保険料はいったん引き落とされたのちに返金してもらえますから(銀行の事情で引落をすぐに停められないこともあります)、安心してくださいね。

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